こんにちは、モンブランです。
暦は12月になり、早くも2022年も終わろうとしていますね。
……え、本当に?
ついこの前まで誕生日じゃなかったっけ? サマポケやってなかったっけ? 秋なんて季節はないから知らないけど、もう12月なんですか?
大人になると年月が過ぎるのを早く感じると、散々聞かされてきましたが、マジで早いんですね。
この感覚については、以前『チコちゃんに叱られる』で扱われていて、確か「大人になるとトキメキが減っていくから」みたいに言っていたと思います。
もう少し丁寧な言い方をすると、子供は物事に疑問や関心を持つことが多いのに対して、大人は既知のものとしてスルーしがちなため、心の動く動かないに差が出てしまう。心が動かないまま時間だけは過ぎるから、結果として時間の経過を早く感じるのだということです。
なんて悲しい結論なんでしょう。
こうならないためにも、トキメキ、いやTOKIMEKIをエスカレートさせていかねばなりませんね。
閑話休題。今回は2022年の最終月なので“終わり”の話をしたかったんでした。
物事を終わらせるのはとても難しい。
延いては物語を終わらせるのは無理に等しいです。
僕の大好きな漫画『銀魂』もWJで完結できず、ジャンプGIGAでも終われず、スマホアプリでようやくピリオドを打てたという逸話があります。
アニメも『完結編』と銘打った劇場版が上映されたのに、素知らぬ顔でテレビアニメが再開して、原作の最後も映画化されました。
以上のような経緯を指して、終わりが近いことを明言しつつも中々終わらない「終わる終わる詐欺」と言われていました。
あるいは、西尾維新さんの〈物語〉シリーズもそうかもしれません。元々『化物語』で終わるところを『傷物語』『偽物語』と続き、シーズンを重ねてファイナルシーズンを終えてもオフシーズン、モンスターシーズンと続いていく始末。流石にモンスターシーズンの最後では次回予告も打ち止めにはなりましたが。
どうして終わる終わる詐欺が横行してしまうのか。
商業的な都合もあるでしょうが、それ以上に広げた風呂敷を畳む難しさがあると思います。
伏線を張って回収するのが物語の常で、創意工夫を凝らすのが書き手の愉しみなのですが、同時に己に課してしまう試練でもあります。キャラが増えたり、展開の規模を大きくしたりすると、盛り上がる反面回収すべき伏線も増えてしまいます。おまけに、スポットライトを当てるキャラが多ければ多いほど話を増やさざるを得ず、気づけば締めるべき最終回が遠のいてしまうのです。
間延びしてつまらなくなってしまったという声も少なくないですが、沢山読めて嬉しい、作者も読者も納得いくまで書き切って欲しいという意見もあります。
…………きちんと管理すれば良いよね、という正論通りに行かない現実を、どうか「詐欺」なんて言わずに温かく見守ってください。
どうしてここまで終わる終わる詐欺を擁護してきたのかと言いますと、拙作『兄妹シリーズ』が今年中に完結せずに、“来春完結予定”まで延びてしまったからです。
正直「『兄妹シリーズ』を最新話まで読んでるやついる?いねぇよなぁ!」とは思うものの、伏線を張った以上は回収したいという責任感の欲求からは逃れられませんでした。
居ないとは思いますが、完結を楽しみにしてくれている方には本当に申し訳ないです。書くべきイベントはあとひとつだけなので、もう少しだけお付き合いくださいませ。
さてさて、いかがだったでしょうか。
先日、宮崎駿監督最新作についての発表がありました。
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) 2022年12月13日
宮崎監督も引退宣言を何度も出しつつ撤回して、作品を世に送り続けている方です。老いや身体の衰えがあっても、死ぬまで映画を作り続けたいのではないかと、僕は勝手に思っています。
今回のブログを通して言いたかったのは、「晩節を汚す」なんて言わずに「終わり良ければ全て良し」としましょうってことです。
多分今年最後のブログになると思いますので、色々まとめてご挨拶を。
ハッピーメリー良いお年を!
すっ……↓
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