モンブランは静かに暮らしたい。

静かに暮らしたいのに、好きなことの話をすると静かでなくなってしまうブログです。

今年の推し漫画2020

 こんにちは、モンブランです。

 ……え、12月ってもう終わるの? 早くない?

 年末の人々の慌ただしさから「師走」とも呼ばれるこの時期ですが、人々よりも月日の方が全力疾走しているかのような感覚を覚えます。

 今年は世間的にもプライベートでも共に色々なことがあったので、来年はもう少し落ち着いて過ごせたら良いんですけどね。

 ブログ名からして「静かに暮らしたい」ですから。

 

 

 さてさて、今回は今年読んだ漫画の中でも、一際推したい作品を紹介したいと思います。

 

1.赤坂アカ横槍メンゴ『推しの子』

「この芸能界において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!?

かぐや様は告らせたい』の赤坂アカ先生が原作、『クズの本懐』の横槍メンゴ先生が作画を担当するという、最強タッグの漫画です。

 連載開始前から期待大でした。両方のファンだったので、“ぼくのかんがえたさいきょうたっぐ”かと思ったくらいです。

 ……実際に最強に面白かったので、今こうして推し漫画としてご紹介しているんですけどね。

 内容について、もう少しだけ掘り下げていきます。

 

 アイドルと産婦人科医の“最悪”の出会い……つまりは、アイドルの妊娠です。父親はアイ以外は知らず、周囲の反対にも引き下がらず彼女は子どもを産む気満々。推しアイドルの妊娠で落ち込むゴローでしたが、アイの強い意志に押されて、医者として無事に出産できるよう支えることを決意します。

 しかし、どこからかアイの妊娠を嗅ぎつけたストーカーが現れ、アイを守ろうとしたゴローは命を落としてしまいます。

 その後、アイは無事に双子の赤ちゃんを出産できました。双子の兄妹の兄には前世の記憶がありました……そう、アイの妊娠中に命を落としたゴローがアイの子どもに転生していたのです。

 

 ここまででも充分お腹いっぱいな内容でしょう。しかし、あくまで上記の内容は第1話分だけ、いわばプロローグに過ぎないのです。

 “推しの子”という立場から芸能界に関わることでアイを支えたり、時に自身が芸能の仕事に関わったり、双子の妹も実は転生していたり、先の読めない展開が続いていきます。

 そして、1巻のラストには読んでいて思わず「えっ⁉︎」と声が出てしまったほどです。

 現在2巻まで発売されており、巻数も重なっていないため、手に取りやすくなっているかと思います。

 ぜひぜひ読んで欲しいです。『推しの子』オススメです!

 

 

2.くゥ『少女漫画主人公×ライバルさん』

木村さんと檜山さんは水嶋くんをめぐる恋のライバル…!のはずが!?
私、木村ほのか。地味で目立たない高校一年生。そんな私だけど、好きな人がいるの。水嶋蒼くん――人気者の彼は私には手が届かない存在…。しかも水嶋くんのそばにはいつも檜山由莉奈さんがいる。才色兼備で誰からみても二人はお似合い。でも諦めたくない、私、檜山さんとは恋のライバルなんだ! 檜山さんに絡まれようと、呼び出されようと、壁にドンってされようと、どんなに怖くても…! って思ったんだけど、なんで檜山さん私のことを「好き」って? 少女漫画主人公の木村さんと、ライバルの檜山さん二人の関係性が気になるラブ?コメディ。

 

 ひと昔前の少女漫画のテンプレとして、地味で自己評価も低い主人公がひょんなことからイケメンの男子と接点を持って関係を進展させていくラブコメがありました。また、そのライバルポジションになるのは、完璧でイケメンとも並び立てるほどの美少女というのが定番です。

 ちょっとドロドロしたストーリーだと、その美少女ライバルが地味主人公をいびるシーンもあります。

 この作品でも途中まではそういう話なのかと思ってしまいます。

 が、それは大きな勘違い。美少女ライバル・檜山さんが愛してやまないのは、なんと地味主人公・木村さんだったのです。

 檜山さんは水嶋くんのことなんてアウトオブ眼中、木村さんへのアプローチを繰り返します。

 木村さんもそんな檜山さんに引き気味だったものの、徐々に意識するようになってきて……。

 そして、普通の少女漫画だったら中心に居るはずのイケメン・水嶋くん。物語が進むにつれて面白いほどアウェーになっていきます(笑)。

 ガールズラブとしてよりも、王道とのギャップが笑えるコメディー漫画として、僕はとても気に入っています。

 元がpixivの漫画だったためpixivでも読めますし、大幅描き下ろしの単行本も既刊2冊なので、こちらもとても手に取りやすくなっているかと思います。

 少女漫画やガールズラブが苦手だったら縁がなかったりする人にも、オススメしたい漫画です。

 

 

3.三島芳治『児玉まりあ文学集成』

児玉まりあ文学集成 (1) (トーチコミックス)
 

児玉さんはまるで
詩のように
改行の多い
話し方をするーー

文学部部長にして唯一の部員である、完全無欠の文学少女・児玉まりあと、
有望なる部員候補・笛田くん。特殊で濃密な二人きりの文学部活動。

比喩・記号・語彙……文学の構成要素をテーマに、
孤高の才能が描く静寂と浮遊感、とびきりのポップ。
詩情あふれる台詞と画面、ミステリのように反転する物語。
近いようで遠い文学と漫画が、かつてないほど接近した奇跡の怪作!

 これは後輩に教えてもらった漫画です。多分教えてもらわなければ手に取ることもなかったんじゃないかと思います。

 独特な世界観に「これは何だろう?」と、疑問と好奇心を持ちながらゆっくり読み進めていくと、それでもやっぱりわかるようなわからないような……。その曖昧さが作品に奥行きを与えていて、読んでいてクセになります。何度も読み返したくなるタイプの作品です。

 そして、着眼点がとても面白い! 直前の文でも使った「!」のような記号を新しく作ってみようとしたり、身の回りのものに比喩をつけてみたり。文学好きがやってみたいことの数歩先を行くような試みが、読んでいてほんの少し憧れます……この作品世界の雰囲気の中でしかしっくり来ないので、あくまで「ほんの少し」なのですが。

 あとは、この作品のことを教えてもらった時にも言われていたのですが、第5話は読んでいてゾクっとしました。どこか空白の多い描写の意味、児玉さんの見え方、笛田くんのモノローグ、総てが腑に落ちると共にちょっぴり怖くもあって。ぜひぜひその目で確かめて欲しいです。

 この作品は静かな場所で一人でじっくり読んで欲しいかなと思います。何かの隙間時間に騒がしい場所だと集中しきれないか、逆に集中し過ぎて元の俗世に戻れなくなりそうだからです。あくまで僕個人の印象なんですけれどね。

 ちなみに、僕は2巻の井上さんの話が一番好きでした。

 あにはからんや、この漫画も既刊は2冊。レーベルと出版社がマイナーで本屋さんで探すのが大変なので、通販や電子書籍で買うのが良いかも知れません。

 僕は教えてもらった翌日にKindleで揃えました。

 

 

 いかがだったでしょうか。上記作品以外にも、大人買いしたジョジョ7部だったり、来年1月に映画が公開される銀魂を読み返したりなど色々読んでいたのですが、今回は敢えて新規の作品を紹介させていただきました。

 意図していないものの、3作品とも既刊は2冊なので「ちょっと読んでみようかな」感覚で手を出しやすいと思います。

 故にちょっと読んでみてください!

 面白いから!

 慌ただしい今年に良い憩いの時間を与えてくれた漫画たちに多大な感謝を捧げつつ、来年も面白い漫画と出会えるように願いながら。

 今年のブログの締めとさせていただきます。

 皆様、良いお年を〜〜!

『涼宮ハルヒの直観』感想〜「鶴屋さんの挑戦」に寄せて〜

 

 

内容(裏表紙より)

初詣で市内の寺と神社を全制覇するだとか、ありもしない北高の七不思議だとか、涼宮ハルヒの突然の思いつきは2年に進級しても健在だが、日々麻の苗木を飛び越える忍者の如き成長を見せる俺がただ振り回されるばかりだと思うなよ。
だがそんな俺の小手先なぞまるでお構い無しに、鶴屋さんから突如謎のメールが送られてきた。
ハイソな世界の旅の思い出話から、俺たちは一体何を読み解けばいいんだ?
天下無双の大人気シリーズ第12巻!

 

 

 

 待ちに待ったハルヒの最新刊だ。感想を書かずにはいられなかった。新刊が発売されるというニュースを見てから、俺のテンションは鰻登りの滝登り。ようやく手に取って読み切った勢いそのままにこれを書いている。

 俺の取れる最も速い移動手段である自転車で本屋に買いに行った。

 

 

 直帰して部屋にこもり、文庫本1冊や財布などを入れるスペースよりもさらにゆとりのあるバッグを放り出して、夢中になって読み始めた。

 

 

 読むペースは人よりも早い方だと自負していたが、流石の俺でもすぐに読み切ることはできなかった。段々日が沈むのが遅くなっていくこの時期とは言え、読み始めた時は真昼間の明るさだったのに、読み終えた時にはもう辺りは真っ暗だ。

 

 

 しかし、胸の内はらしくもなく爛々と輝き、充実感とスッキリとした感覚に満ち満ちている。前巻の、続きが気になる終わり方から長い間お預けにされていたものが、ようやく落ち着いたからだ。いやぁ、本当に良かった。

 一応、別の媒体でこの最新刊の一部が読めたとは言え、やはりきちんと完品としての最新刊を読めた時の感動は大きい。

 

 

 さて、そろそろ内容についても触れよう。

 涼宮ハルヒという小説はライトノベルとしては勿論のこと、SF小説としての側面も大きい。

『憂鬱』で朝比奈さんは時間のことをパラパラマンガに喩えていたが、物語がさらに進んでいくと作中では“時間平面”という言葉がよく用いられる。平面が積み重なって層となり、それが時間なのだという考え方だ(多分こういう理解で良いと思う)。

 まさかそれを個人の意思で変えようとする人物が現れようとは、と読んでいて結構驚いた。“彼”の事情を思うと「悪用」という言葉はあまり使いたくないが。

 これまでのシリーズの中でも、スケールとボリュームの大きい物語だった。その一方で、日常の象徴である同級生たちの意外な側面を知れたのも良かった。クリスマス前に付き合い始めてバレンタイン前に振られた谷口の彼女の正体だったり、国木田が北高に進学した理由だったり。メインではないからしょうがなかったとは言え、鶴屋さんの出番はもうちょっと欲しかったかな。

 

 

 と、こんな風にネタバレを避けるとやや抽象的な言い回しの感想になってしまったが、とにかく語りたかった! 良いインプットをすると、アウトプットをしたくなる衝動に駆られるものだから!

 一度に2冊を読むのは流石に骨が折れたものの、読みたい一心で夢中でページをめくっていた。

 

 

 次の日の学校に支障が出るから平日にはあまりできないが、俺は特に気に入った新刊は超スピードで読破した後に、徹夜してでももう一度ゆっくりと読み返す習慣がある。

 

 

 が、流石に2冊をまた読み返す気力・体力は残っていなかったから、代わりにこれを書いているという訳だ。……読むのは大変でも書くのは良いのか、という指摘を受けそうだ。

 うん、どちらも苦痛ではないが、気分次第では書く方が楽なこともある。

 

 

 また読み返したら、新しく気づくことや思うことが出てくるだろうが、ここで一旦感想を〆としておく。

 以上、涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)』の感想終わり!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんにちは、モンブランです!

 いかがだったでしょうか、上記の感想文は?

 そうです、9年半ぶりに出た今回の最新刊『涼宮ハルヒの直観』ではなく、実は『涼宮ハルヒの驚愕』について書かれたものだったのです。

 騙されてくれましたか?(笑)

『直観』の中の書き下ろし「鶴屋さんの挑戦」で叙述トリックが使われていたので、僕もまた叙述トリックを使ったブログに挑戦してみました。

 ミステリを読むのは好きで、叙述トリックを扱った作品も数多く読んできましたが、かと言って簡単に書けるものではありませんね。

 上記の感想は、『涼宮ハルヒの驚愕』が発売された当時に書いた感想文に手を加えて書かれたものです。ですので、あからさま過ぎる部分は端折りながらも、『直観』の感想としては違和感があるように仕上げたつもりです。

 ヒントがなければ不親切ですからね。一応、ヒントのある部分ごとにスペースを空けてわかりやすくしておきましたが、出題者の義務としてざっと解説をしておきましょうか。

 

①まず、今の僕で「最も速い移動手段が自転車」なのはあり得ませんね。社会人かつとっくに免許を取っているので、本気で急ぐならば自動車を使うべきです。当時学生だったならばさにあらず、ですが。

②バッグのスペースについて詳細に書いてありますが、文庫本が1冊だけとは限らないことが示唆されています。事実、『驚愕』は前編・後編の2冊でしたから。『直観』は文庫本約400ページなので、少々厚めとは言え1冊分のスペースで良いはずです。

③こちらも同様に、1冊ではなく2冊読んでいたことが示唆されています。2冊も読んだら流石に日が暮れますよね、合計で800ページ弱くらいありましたから。

④この辺りから内容に触れています。明確に「続きが気になる終わり方」というのは、このシリーズの読者ならばわかると思いますが『驚愕』の前の『分裂』だけなんです。別の媒体で発表されていたというのも偽りではなくて、『驚愕』は『ザ・スニーカー』という雑誌(現在休刊中)で最初の章が先行公開されました。ちなみに、『直観』の「あてずっぽナンバーズ」はいとうのいぢさんの画集で、「七不思議オーバータイム」は『ザ・スニーカーREGEND』で既に発表されていた短編です。

④ここでは内容にガッツリ触れていますね。シリーズ読者ならここで完全に「いや、それ『驚愕』じゃねーか!」とツッコミをしていただけると思います。そうでない方も、内容の方で鶴屋さんの名前が出てきているにも関わらず「メインではない」としているのは不自然でしょう。

⑤はい、ここでも2冊って言っちゃってる!

⑥ここで書いている習慣は本当です。そして、『驚愕』発売当時は高校生でした。懐かしいね。

⑦また2冊って言ってる! 隠す気本当にあるのか!

 

 といった具合です。読んでいて違和感を抱いた方は正しいです。こちらが意図的に仕組んだことですから。

 でも、いつかもっとスマートに自著にも叙述トリックを用いてみたいですね。

 谷川流先生はSFだけでなくミステリにもかなり造詣が深く、そうでなければ作中の古泉たちのミステリ談義は成り立たなかったでしょう。現実の作品からの引用があった時にはたまげましたが。僕的にはかなり有意義で面白かったのですが、ミステリに詳しくない読者はやや置いてけぼりだったような気がします。

 でも、作中で挙げられたタイトルも面白いから是非読んで欲しい。名作の数々だから。

 

 

 そんな感じで、ネタバレをアグレッシブに躱す形で『涼宮ハルヒの直観』の感想をお送りしました。

 ……本当は今回は別の内容について書こうと思ってたんですけどね、そちらは更に次に回そうかなーと。

 ともあれ、今作で改めて“あの伏線”が強調されて、キョンも恐らく谷川先生も一番好きな夏の到来を予感させる内容なので、続刊に期待が持てますね。

 谷川流先生、続きをお待ちしてます!

 

 ではでは、今回はこの辺で!

涼宮ハルヒの帰還

 こんにちは、モンブランです。

 このブログの記事数も今回で50回に到達しましたー! イェー! やったねー!

 この節目に何について語ろうかと悩んだのですが、割とすぐにある結論に至りました。

 

 ……ハルヒだ、と。

 

 僕も区分的には文句なくオタクに属しているのですが、その道を歩み出したきっかけは間違いなく、涼宮ハルヒにハマったことだと思います。

 その上。その上ですよ!

 

涼宮ハルヒの直観 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの直観 (角川スニーカー文庫)

  • 作者:谷川 流
  • 発売日: 2020/11/25
  • メディア: 文庫
 

 

 ハルヒの新刊が9年半ぶりに発売されるとなっては黙っちゃいられませんね!

 ということで、今回は涼宮ハルヒの魅力を僭越ながら改めて語らせてもらいつつ、いかに僕がその沼に落ちていったかをお話ししましょう。

 

 

 

1.原作小説を読もう!

 

 あらすじやアニメについては、もうあらゆるところで語り尽くされ、今さら僕が口を挟めるところはなさそうなので、原作小説について改めてお話ししたいと思います。

 原作は第8回スニーカー大賞の大賞を受賞した『涼宮ハルヒの憂鬱角川スニーカー文庫)』から始まり、現在11冊発売されています。最近では角川文庫でも発売されていて、各巻には筒井康隆さんを始めとした著名人が解説を入れています。

 僕が涼宮ハルヒを知ったきっかけはアニメだったのですが、もしも原作小説の方が面白くなければ、我ながらここまでハマることはなかったでしょう。

 それだけ原作小説が面白いのです。

 アニメでのナレーションにも反映されていましたが、小説では主人公のキョンによって全編語られています。

 このキョンの語りが面白くて、SOS団で一番学業成績に難があるにも関わらず、古今東西の故事や歴史、宗教から映画、文学、様々な人物の言動や科学分野の専門用語などを度々引用・暗喩・婉曲表現したりなど、本当は頭良いんじゃないのかと思ってしまうくらいです。

 いくつか例を挙げさせてください。

 

 

“運命なんてものを俺は琵琶湖で生きたプレシオサウルスが発見される可能性よりも信じない。だが、もし運命が人間の知らないところ人生に影響を行使しているのだとしたら、俺の運命の輪はこのあたりで回り出したんだろうと思う。きっと、どこか遥か高みにいる誰かが俺の運命係数を書き換えやがったに違いない。”(『涼宮ハルヒの憂鬱』より)

 

 キョンの語り口が凝縮されている一連の文章です。知性があるんだか、捻くれているんだか、それでも不思議と頭に入りやすい魅力があります。

 

 

“この長門の精神状態はまるで一貫していない。それともこの時期の 平均的な高校女子一年のメンタリティはクジラ座α星の変光周期並みに不規則なのか?”(『涼宮ハルヒの消失』より)

 

 天文学には疎いもので、というか普通の高校生が想起するような比喩ではありません。天文学……高校の教科で言えば地学にあたるでしょうか。一応センター試験の理科の中にもありましたが、地学を選択する人なんてかなりのマイノリティーだと思います。

 ……あれ、もうセンター試験ってないのか?

 

 

“さばさばと言ってのける鶴屋さんがひたすら頼もしい。いつまでも朝比奈さんとペアを組んでて欲しいね。ハートとダイヤのクイーンでツーペアだ。鶴屋さんがそばにいる限り、朝比奈さんにちょっかいを出そうなどという不埒者は現れないだろうからな。ハルヒ? ああ。あいつはジョーカーが相応しい。ファイブカードには不可欠のな。”(『涼宮ハルヒの分裂』より)

 

 マイナーな場面と文章ですが、僕がシリーズの中でも一二を争うほど気に入っている文です。ジョーカーというハズレ者にも関わらず、ファイブカード、つまりSOS団の5人を結びつけるのに不可欠な存在だということが語られています。『分裂』ではハルヒキョンたちが進級していて、時間の経過とそれに伴う結束の強さが窺えて、故に僕の中でもかなりお気に入りの比喩なのです。

 

 

 いかがだったでしょうか。11冊発売されている小説の、本当にごく一部に過ぎないのですが、少しでも原作小説の良さが伝われば嬉しいです。アニメでも小説の時の雰囲気を忠実に描くため、キョンのモノローグが多用されていました。特に『涼宮ハルヒの消失』では約160分の映画でキョンの語りが多く盛り込まれていて、キョンを演じていた杉田智和さんすごいなーと感心しました。

 ライトノベルの中でも古典に片足を突っ込みつつある涼宮ハルヒシリーズですが、令和になった今でもより多くの人たちに読んでいただきたい名作です。

 

 

 

2.涼宮ハルヒにハマった僕の話

 

 ぶっちゃけた話、もうエンドレスエイトの話は聞き飽きたでしょう?

 作者の谷川流さんが冨樫病に罹っただの何だの、もうあらゆるところで書き散らされてきたでしょう?

 何番煎じかもわからない話をしても無駄だと思うので、ただの涼宮ハルヒにハマった僕の話をします。別に良いじゃない、日記だもの。

 僕が涼宮ハルヒシリーズにどハマりしたのは、中学生の頃です。

 昔から読書少年だった僕は小学校高学年ごろは江戸川乱歩の少年探偵シリーズや、シャーロック・ホームズ、ルパンシリーズなどを読み耽っていました。ミステリのジャンルが好きだったんです。奇怪な謎を知恵でもって解き明かす話が、たまらなく大好きだったんです。

 中学生になった頃には東野圭吾さんなどの日本のミステリ小説を読んでいることが多かったです。が、少々飽きてきていました。

 本を読むことそれ自体は大好きなままだけれど、そろそろ新しい息吹を取り込みたい。

 そう思った矢先、友達の家で涼宮ハルヒのアニメの一部を視聴したんです。何のエピソードだったかは思い出せなかったのですが、新鮮な面白さを感じたことは覚えています。

 さらに調べてみたところ、涼宮ハルヒ角川スニーカー文庫というライトノベルのレーベルから出ている小説シリーズだということがわかりました。

 確か、中学の期末試験の前日だったと思います。塾の途中に本屋に立ち寄って、初めてライトノベルのコーナーを覗きました。試しに『憂鬱』だけでも買ってみようかと。

 すると、本当に偶然だったのですが、その時発売されていた涼宮ハルヒの小説は、『憂鬱』から『分裂』までの表紙が一枚絵で繋がったパノラマカバー版だったのです。

 1冊だけ買ってもなぁと思って、つい発売されていた『憂鬱』から『分裂』までの9冊全部買ってしまいました。

 試験の前日に何をやっているんだと、今でも思います。

 その上、塾から帰ってきた後に『憂鬱』を読み始めて、その日のうちに1冊読破してしまいました。

 これが後の人生にも大きな影響を及ぼす出会いだったのです。

 印象的なキャラクターたち。日常の延長線上にあるSFチックなストーリー。小説ってここまで面白くて良いのかと、言い表せないほど強烈な感動に襲われました。

 涼宮ハルヒだけではないにしても、ここまで面白くて楽しい物語に出会っていなければ、小説を書いている今の僕は居なかったと思います。多分もっとつまらない奴になっていたんじゃないかと、そう思えるくらいに大きな影響を受けました。

 その後は坂を転がるどころか奈落の底へ向かってジェット噴射したくらいに、涼宮ハルヒにハマっていきました。小説を何度も読み耽り、アニメのDVDを全て揃え、気づいた時にはもうオタクになっていたのです。

 そして、小説を読んでいて文章の端々から、作者の谷川流さんがかなりの読書家だということを感じました。

 作中に登場する読書好き宇宙人・長門有希が読んでいる本という体で、昔、「長門有希の100冊」という企画がありました。

 

↓リストのリンク

http://nagatoyuki.info/?%C4%B9%CC%E7%CD%AD%B4%F5%A4%CE100%BA%FD

 

 谷川流さんも長門と同じくSF・ミステリ好きということもあって、恐らく谷川さんの既読本の中から選ばれたものだと思われます。

 僕もその100冊(厳密には100冊はないけど)に挑戦しましたが、入手困難なものが多かったり、量がそもそも多かったりで半分くらい読んだところで挫折してしまいました。

 しかし、この時の体験から幅広い読書の面白さを知り、以降はジャンルを問わず様々な本を読むようになりました。今では立派な濫読家です。

 

 ……こうして振り返ってみると、涼宮ハルヒが僕に及ぼした影響はすごいですね。人生歪んだどころじゃないです。完全に出会った・出会わなかったで大きな分岐点になっています。

 しかし、僕は胸を張って言えます。

 涼宮ハルヒに出会うことが出来て良かった、と。

 

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

 50回目のブログということで、僕の人生への影響度から『銀魂』とどちらが良いか迷ったのですが、新刊が出ると聞いてバンザイと共に、涼宮ハルヒについて語らせていただきました。

 もうハルヒキョンたちの年齢を追い越してしまって久しいですが、未だに小説をたまに読み返しています。物語の面白さもあり、自分の青春時代を思い出せることもあり、大人になっても僕はずっと涼宮ハルヒが大好きです。

 前作の『驚愕』から9年半の月日が流れましたが、2020年11月25日に、僕たちの涼宮ハルヒが帰ってきます!

 我らが団長の帰還を感謝と期待をもってお迎えしましょう!

 

 ではでは、今回はこの辺で!

晴れの日も雨の日も本を読みたい(8)

 こんにちは、モンブランです。

 近頃は忙しくて趣味に回す時間があまりないのですが、それでも本を読むことだけはやめられない!

 ということで、最近読んだ面白かった本をいつものようにご紹介したいと思います……の前に。

 本を読むことそのものに対して考える機会が少し前にあって、その話をしようかなーと思います。

 

 

 

 本を読む醍醐味は無数にあって、人それぞれに楽しみ方があると思います。

 僕が強いて一つに絞って挙げるとするならば、本の内容を追体験できることでしょうか。

 限りある人生の時間の中で体験できることはだいぶ限られています。それに、自分の今の日常を胸を張って「面白い」と言い切れる人はそう多くないはずです。かく言う僕もその一人。ささやかな日常を謳歌しつつ、何か面白いことないかなーと指を加えてボーッとしてばかり。

 そんな問題を解決してくれる友が本なのです。文章を追うことで人物の思考や風景を頭に思い浮かべることで、およそ自分が体験できないような非日常を味わうことができます。

 それはアマゾンの奥地へ恐竜を発見しに行くことだったり。

 あるいは、黒髪ロングの厨二病美少女とのラブコメだったり。

 またあるいは、バラガキと呼ばれた実際の歴史上の人物の出来事だったり。

 自分が実際に体験した日常も、本で読んだ非日常も、どちらも頭に思い浮かべれば同じこと。フィクションとノンフィクションは回想にしてしまえば、そこまで大きな差はないのです。

 そう考えてみると、本を読むだけで自力では得られないような経験値を得られると思うと、とても素晴らしいことのように思えてきませんか?

 ただ、実際にはみんながみんなそうはいきません。本を読むことに苦手意識を持ったり、面倒に思ったりする人も少なくありません。それは何故か。

 本を読むのは面倒くさいからです。何が面倒くさいって、文章を読んで自ら頭に思い浮かべるという自ら積極的に行動しなければならないところです。絵や漫画ならば一目で理解できるものを、文章では読んで理解するという複数の工程を踏まなければならない。それが苦手意識を与えたり、面倒に思わせたりするのです。

 しかし、本を読むことは楽しむこと以外にも多くの利点があります。

 まずは読解力。文章を追うことに慣れると、文と文の繋がりーー文脈を理解できるようになります。逆に文脈の理解が足りないと、会話が通じなかったり噛み合わなかったりして、日常生活に支障をきたすでしょう。家の中でも外でも、それでは困ってしまいますよね。

 次には語彙力。言葉は実際に使われているところから身につけるのが一番手っ取り早いです。そんな実用例を手軽に参照することができるのが本なのです。語彙も多いに越したことはないですよね。何を表すにも「ヤバい」だけでは残念だし、RPG風に言うなら、覚える呪文は多いキャラの方が重宝されるものです。

 ……何だか書いていて説教臭くなってしまいましたね。僕が言いたいのは、本は色んなことを教えてくれる物知りな友達くらいに思って欲しい、ということです。

 食わず嫌いならぬ読まず嫌いは勿体ない!

 読書最高!

 

 

 ということで、前説がめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、今度こそ本題の読んだ本の話をしましょう。

 

1.青山美智子『鎌倉うずまき案内所』宝島社

鎌倉うずまき案内所

鎌倉うずまき案内所

 

 僕の最近のイチ押し作家である、青山美智子さんの作品です。

 あらすじは以下の通り。

 会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。悩める彼らの前に突然現れる「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて…。平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の“はぐれた”人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。

 読み進めるにつれて時代を逆行していくというのが面白く、また、エピソード間の人物たちの繋がりがあるのが魅力です。このエピソードに登場した夫婦があのカップルの後の姿だったり、魅力的な同僚が別の子の中学の同級生だったり。そういう発見が多くて、一度読んだ後もまた読み返したくなるほど物語に病みつきになるのです。

 その上で、青山美智子さんの作品の持ち味である、読んでいて登場人物と一緒になって前向きになれる要素がふんだんに詰まっていて、この作品も読後感がとても良い、素晴らしい作品です。

 これまでブログで書いてきた中でもトップクラスにオススメな小説です。機会があれば、ぜひぜひお手に取って欲しいです。

 

 

2.武田綾乃『愛されなくても別に』講談社

愛されなくても別に

愛されなくても別に

 

 アニメ化もした『響け!ユーフォニアム』でも有名な、武田綾乃さんの最新作です。

 あらすじは以下の通り。

 遊ぶ時間? そんなのない。遊ぶ金? そんなの、もっとない。学費のため、家に月八万を入れるため、日夜バイトに明け暮れる大学生・宮田陽彩。浪費家の母を抱え、友達もおらず、ただひたすら精神をすり減らす――そんな宮田の日常は、傍若無人な同級生・江永雅と出会ったことで一変する!

 愛情は、すべてを帳消しにできる魔法なんかじゃない――。

 ……武田さんの別作品(『石黒くんに春は来ない』など)を読んでいても感じていたのですが、この人、相当な闇を抱えていますね。もちろん褒め言葉ですよ。

 誰もが心の奥底で封じ込めているようなネガティブな感情が詳らかにされていって、妙な快感すら覚えるほどです。そういう言葉にしづらい感情をわかりやすい文章に変換できるのが、この著者の強みだと思います。

 陽彩に限らず、他にもそれぞれの形の“毒親”に縛られた人物たちが登場して、色々と考えさせられます。

 が、鬱屈した雰囲気の中でも、陽彩の最後の決断が小気味良く、読後感を気持ち良くしてくれました。

 ユーフォのような雰囲気を期待して読むと痛い目を見ますが、それでも筆力のある著者の別作品に興味があったり、怖いもの見たさで読んでみたかったりする人にはオススメです。

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

 前説が長過ぎたせいで今回は2作品しか紹介できませんでしたが、たまにはこういう試みも良いんじゃないかと思います。僕は楽しかったです。

 

 このブログの記事数も次で50に到達します。ビックリですね。よくここまで続いたものだと、呆れ半分感慨半分みたいな感じです。

 次に何を書くかは全く考えておりません。ノープランです。またその時になったら、書きたいものを自由に書こうと思います。

 

 ではでは、今回はこの辺で!

ちょっとお疲れ

 こんにちは、モンブランです。

 前回のブログからまたひと月近く経ってしまいましたね、申し訳ないです。

 ネタがないほど退屈なのも考えものですが、余裕がないとそもそも何も書けなくなってしまうのです。当たり前ですね。

 

 

 さて、タイトルにもある通り、ここしばらくはちょっとお疲れモードです。

 悪いことばかりではなかったのですが、総合的に色々詰め込まれ過ぎて疲れています。

 無になる時間が欲しいです。

 肩や首は凝るし、腰は痛いし、眠気は留まるところを知らず、湿気のせいで息苦しい。

 その上、直近で母や祖母を短期間で複数回病院に送迎したり、待合室で付き添ったりしたこともありました。病院って居るだけで気疲れしてしまいます。

 パッと思いついただけでもこれだけ愚痴を放出できてしまいましたね、我ながら大丈夫なんですかね?

 ただ、暑さと言えば、今年の暑さの全盛期は過ぎたように感じます。体感1度や2度下がるだけでも、かなり楽に感じますね。このまま暑さと湿気が引いてくれると、大いに過ごしやすくなるのですが……。

 が、その一方で「え、もう夏終わっちゃうの?」と寂しく思う自分も居るのです。文句を言いつつも、エアコンの効いた部屋は快適で、アイスやかき氷が美味しくて、“夏”それ自体が持つ形容しがたいエモさは好きなんですよね。

 ツンデレです。夏にツンデレています。

 

 

 べ、別に夏のことなんて好きじゃないんだからねっ!

 ……でも、勝手に居なくなったら許さないんだから!

 

 

 …………。

 時を戻そう。

 

 

 

 

 

 悪いことばかりではない、というのは、少なからず良いこともありまして。

 

 ようやくNINTENDO Switchが定価で手に入りました!\(^o^)/

 

 そして、ようやくようやく前からやりたかった、あつ森とドラクエ11sを購入して、ウキウキプレイしています。

 

 どうぶつの森シリーズはこれまでDS版とWii版をプレイしてきて、あつ森が3作目になります。ですので、基本操作や進め方については苦になりませんでした。

 しかし、最新作とあって、かなり自由度が上がっていました。まず舞台が無人島で一から開拓していくという時点で新鮮で、道具も素材を集めてDIYできるというのも面白いです(よく使うつりざおやあみがすぐに壊れるのは面倒ですが)。

 攻略本も売れているようですが、今回はなるべく攻略サイトでも最低限の情報以外は仕入れないようにして、自力で楽しむことにしています。別に誰かと競っている訳ではないので、のんびりスローに進めるのもアリなんじゃないかと思います故。

 ちなみに、今は島の案内所が大きくなって、しずえさんが来てくれたあたりまで進めました。

 しずえさん、天使では??

 

 さて、もう一方はドラクエ11s。ドラクエ113DS版が発売された時からプレイしているのですが、控えめに言って神ゲーですね。

 ドラクエシリーズは面白い作品が多く以前にもブログで書いたくらいなのですが、11は僕の中ではシリーズ最高傑作です。

 今回購入した11sはなんとフルボイス付きで追加シナリオまで用意されているのです。すごくない?

 大きく綺麗なテレビの画面でプレイできることもあって、ずっと欲しいと思っていたところを、最近になってようやく手に入れました。

 こちらもボイスに合わせてテキストを全て読んでいるため、スローペースでじっくり進めています。3DS版発売当時みたいに徹夜で一気に進める余裕もありませんしね……。

 この神ゲーについて語りたいことは山ほどあるのですが、とりあえず言っておこう。

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 ベロニカが可愛い!!

 

 本当に好きなんですよ、ベロニカ。その上、今作では内田真礼さんのボイス付きです(合う合わないの賛否両論には触れない、個人的には「まあ、やっていく内に慣れるかな」くらい)。

 ドラクエ11をプレイした人でベロニカを好きにならない人は居ないんじゃないかと思っています。

 異論があれば、本編をプレイしなさい。

 話はそれからだ。

 ドラクエ好きの人はシリーズネタでほっこりできて、やったことのない人にも是非この上質なJRPGを楽しんで欲しい、そんな作品です。

 

 ……気づけばドラクエ11を激推ししてしまったけれど、発言に嘘はありません。

 ちなみに、今はシルビアを仲間にしたあたりまで進めました。あのオネェ、めちゃくちゃカッコいいんだよね……。

 

 

 ではでは、今回はこの辺で。

 次回はまた本の話かも。

小ネタを集めてみた(2)

 こんにちは、モンブランです。

 最近色々忙しかったり大変だったりで、まとまった文章を書く時間と精神的余裕がありません。

 という訳で、小ネタ集第2弾を放出したいと思います。

 どーん。

 

 

1.O-Ku-Ri-Mo-No-Sunday!中毒

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 先日シングルが発売され、フルサイズで聴けるようになった「O-Ku-Ri-Mo-No-Sunday!」。元々デレステ内でゲームサイズで聴いた時から「この曲めっちゃ良い! 可愛い!」と感動していたため、フルで聴けるのを心待ちにしておりました。

 いざ聴いてみたら、何というかこう、脳が破壊されました。

 気がついたら延々と聴いているんです。

 なーの棒読みじみた独特なラップパート、はーちゃんの溌剌な歌。

 久川姉妹のことは好きだけど担当にするほどではないくらいの好感度だったのですが、デレステでもスカチケでSSRを揃えてしまうくらいには、株が上がりました。

「O-Ku-Ri-Mo-No-Sunday!」は是非是非フルサイズで聴いて欲しいです。

 そして、一緒に中毒症状に罹りましょう!

 

 

2.まさかの6周年

 

 小説家になろうの方で連載している拙作『兄妹シリーズ』が今年で6周年になりました。

 自分が一番驚いています。そんなに長いこと書いていたのかと。

 4年くらい前に書いたプロットを消化し続ける日々ですが、第1話を書いた頃の自分はまさかここまで長い付き合いになるとは予想だにしていなかったでしょう。

 一応完結には近づいています。……もうだいぶファイナルシーズンには近いです。

 幸い毎日感想をくださる方も居て、感謝の念が尽きません。

 今後とも『兄妹シリーズ』をよろしくお願いします。

 感想・レビューはどなたからも24時間365日募集中です!

 

 

3.朝ドラにハマる

 

 題の通りです。朝ドラにハマりました。

 具体的には『スカーレット』の後半から今の『エール』まで、毎朝欠かさず視聴しています。

 両親が『なつぞら』あたりから朝ドラをよく見るようになり、『スカーレット』の時期から僕も朝食の席を共にするようになったのですが、付き合って見てみると結構面白いんですよね。

 平日の5日間で毎朝15分。登場人物が個性的で展開も早いので、見ていてダレてくることがありません。

 また、『エール』では志村けんさんが重要な役柄で登場しており、今作が遺作でもあります。そういう意味でも注目度が更に上がるというものです。変なおじさんでもなく、アイーンもしません。当たり前ですが。

『エール』は今コロナの影響で撮影ができず、放送を中断して最初から再放送しています。前の回を見返すことができるのはありがたいのですが、やはり続きの新展開が待ち遠しいです。

 

 

4.半沢直樹が面白い

 

 こちらはハマるというよりも、原作小説併せて前から好きだったので、今放送しているドラマの方もテレビの前でウキウキ視聴しています。

「倍返し」がかなりフィーチャーされていますが、努力と信念で理不尽を跳ね返す勧善懲悪劇が面白いのだと思っています。ただムカつく上司をやっつけているのではないことが大事です。感化されて現実世界でやったところでロクなことになりませんから。

 僕も一応社会人をやっていますが、半沢ほどの理不尽な目には遭っていません。だからこそ、物語は物語として割り切って、これからの放送も楽しみにしたいです。

 また、時間ができれば今ドラマでやっている範囲の『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』をまた読み返したいです。

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

 ブログ用に少しずつ書き溜めていた小ネタたちを消化した形になります。

 また1つのテーマでバシッと書けるくらいの余裕が欲しいですね。

 ではでは、今回はこの辺で!

晴れの日も雨の日も本を読みたい(7)

 こんにちは、モンブランです。

 前回のブログからひと月近く経っていて軽く戦慄しております。本当すみません、ご無沙汰です。

 ここ最近忙しかったせいでブログにまで中々手が回りませんでしたーーシャドウバースをやってばかりいたせいもあるけれど。

 という訳で今回は、もう7回目になるのかと驚きつつ、最近読んだ本の話をしていきたいと思います。

 

 

 

 

1.ホリー・ゴールドバーグ・スローン/メグ・ウォリッツァー、訳・三辺律子夜フクロウとドッグフィッシュ』小学館

 かなり最近出たばかりの本ですね(しかもヤングアダルト)。

 この作品は全編メールでのやり取り(一部手紙)で構成されている、いわゆる書簡体小説です。

 物語はLAに住む見知らぬ少女から「そっちのお父さんとうちのお父さんが付き合ってる!」というメールがNYの少女に届くところから始まります。彼女たちのお父さんたちはゲイだったのです。しかも、お父さんたちは娘たちをサマーキャンプに送り込んで仲良くさせ、その間に自分たちは中国旅行へ出かけようと企てていました。

 その企みを阻止するために、LAの少女ベットとNYの少女エイヴリーのやり取りが始まります。考えるより行動タイプのベットと心配性すぎるエイヴリー。正反対の性格の2人は次第に友情を築いていき、父親2人の結婚を認められるようになったのですが、今度は父親2人が旅行をきっかけに別れることになってしまい……。

 というハチャメチャな展開が繰り広げられ、最後まで結末が読めない軽快なドラマです。

 最初にあらすじだけ見てみて、非常に現代的な小説化だと思いました。LGBTに対する理解が進んできた今だからこそ書ける物語でしょう。僕自身、以前に勉強する機会があって、そのおかげで特に抵抗なく物語を楽しめました。

 どころか、僕個人としては父親たちのラブコメよりも2人の友情が無事に続くかどうかの方が気になってハラハラしてしまいました。

 ベットとエイヴリーが互いに良い影響を与え合い成長していく姿がとても微笑ましかったです。

 

 

2.石井朋彦『思い出の修理工場』サンマーク出版

思い出の修理工場

思い出の修理工場

 

 この作品は元スタジオジブリのアニメプロデューサーが書いたファンタジー小説です。

 上手く友達を作れない少女ピピは、修理工房を営む祖父にフリッツというオモチャのロボットをもらいます。

 しかし、ある日祖父が亡くなってしまい、ピピは何故かその前後のことを思い出すことができません。ピピが再び祖父の工房を訪れると、そこには謎の小男ズッキが居り、ピピは彼に導かれもう一つの世界とそこにある思い出の修理工場にやって来ます。

 そこに居る白ヒゲの親方ジサマ、朝は少女、昼は大人、夜は老女になるレディ・ミス・ミセス・マダム……他にも個性豊かな人たちが沢山。ピピは、初めてできた仲間たちとともに自身の思い出と向き合いながら、人間たちから思い出を奪い、工場を閉鎖に追い込もうとする「黒いエージェント」に立ちむかいます。

 ジブリを思わせるようなファンタジーで、文章も優しく情景が頭に浮かびやすくなっています。冒頭で優しい祖父が死んでしまうのが悲しかったですが、過去の痛みや思い出を忘れることなく大切にするべきという作品のテーマとしては必要なことなのかもしれません。

 また、工場の親方のジサマというキャラクターを見ていると、宮崎駿監督のことを思い出さずにはいられません。「めんどくさい」と言いつつも工場の誰よりも働き者で、「めんどくさいことが大事」だという白髪の職人ですからね。

 

 

3.木原浩勝『増補改訂版 もう一つの「バルス」ー宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代ー』講談社文庫

 ジブリ繋がりでもう一冊。

 制作進行として宮崎駿監督を間近で見てきた作者が名作『天空の城ラピュタ』の制作秘話を語っています。

 木原さん自身がアニメの仕事に関わり宮崎さんと出会うまでのエピソードも語られているのですが、アニメ業界のブラックでは済まされない暗黒企業ぶりが垣間見えます。

 天才について行く苦労が窺えますが、同時に宮崎さんと仕事を共にし映画を完成させた木原さん自身も只者ではないと感じました。

 また作品の裏側についても語られていて、大学の卒業論文ジブリで書いたほどジブリ作品が好きな僕にとってはたまらない1冊でした。

 木原さんはその後もトトロで再び制作進行を務め、当時のエピソードを語る『ふたりのトトロ』という本も書いておられるため、そちらも読んでみたいです。

 

 

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

 お前忙しいくせに本は読んでいるのかと言われても、喉が渇いたら水を飲むくらいの必然性で、僕は本を読む必要があるのです。

 本を読まないと魂が渇いてしまうからです。

 まあ、活字中毒なだけなんですけどね。

 とにかく、ブログのネタに困ることがあっても、こうして最近読んだ本の話をできるのはありがたいことです。

 それ以外の話も書かねばと思いながらも、次のブログはどうなるかまだわかりません。

 予定は未定!

 

 ではでは、今回はこの辺で!