モンブランは静かに暮らしたい。

静かに暮らしたいのに、好きなことの話をすると静かでなくなってしまうブログです。

アキサメ!

 こんにちは、モンブランです。

 

 秋雨と言えば、『家庭教師ヒットマンREBORN!』で時雨蒼燕流の八の型がそうでしたね。山本のお父さんの開発した“篠突く雨”じゃない方です。スクアーロが破ってしまったそうですが、一から七まではスクアーロが知っていた通りらしかったので、秋雨の開発者は山本のお父さんと同じ師匠から継いだのかもしれませんね。

 

 え、そんなマニアックなネタは知らないって?

 

 とにかく、雨が多いということです。傘を持たない日はないし、洗濯物も外に干せない。

 たまに晴れたかと思えば、また線状降水帯だの台風だので、ちっとも落ち着けやしません。

 暑さが少しは和らいだのは良いけれど、落ち着いて秋めいてDing Dong Dang!できるのはいつになることやら。

 

 さて、前回のおブログは張り切ったものになっていたので、今回は平常運転。緩めにお送りしたいと思います。いえーい、ぴーすぴーす。

 

 

 

 

1.ぼくのなつやすみ、あるいはP5Sが楽しい話

 

 

 僕が「ぼくのなつやすみ」と勝手に呼んでいるゲームは、世間一般では「ペルソナ5スクランブル」とされており、というか後者が事実なのですが、とにかくこちらのゲームを現在進行形で遊んでいます。

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 本編が神ゲーだったことについては2個前のおブログを参照していただければと思いますが、今作はその正統続編なので、少なくともストーリー上は違和感なく怪盗団と再会できたのがとても嬉しかったです。

 新キャラのソフィアはかわヨ。長谷川善吉も良いおっさんです。最初は少々胡散臭いところもあったものの、cv三木眞一郎の時点でもう強いし、ストーリー中盤から後半にかけてかなり好感度が上がります。ソフィアはかわヨ(2回目)。

 戦闘システムは本編とは違っており、無双っぽくなっていますが、アクション操作への要求値は低く、ペルソナのスキルも停止した状態で使えるので、無双ゲー未経験のかたでも抵抗なく入り込めます。あとは、主人公以外のキャラを操作できるのも嬉しいです。クイーンのヨハンナでシャドウを撥ね飛ばすのめっちゃ楽しい。

 怪盗団の仲良し夏休みエピソードと、本編の容赦ないシリアスなストーリーが交互に進んでいくのもハマります。ビーチで遊んでいた直後にB級ホラーが始まったり、高級旅館を満喫している時に警察に突入されたりするのは勘弁して欲しかったけど。

 これを書いている時点ではまだクリアしていませせんので、引き続き楽しみたいと思います。 

 

2.モンブランツアーズ2026夏な話

 

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 今さらながら、8月にもモンブランツアーズをやっておりました。食に関しては安心安全安定のクオリティのものを提供できたのではないでしょうか。

 観光面で貧弱貧弱ゥ!なのは今に始まったことではないので、気にしないでください。僕は気にしません。

 今回呼んだ2人も変わりないようで何よりでした。胃袋の面では1人まだ伸び代がありそうでしたが。

 あとは、いつも行く居酒屋で小学校の時の同級生に再会したのは驚きました。いきなりフルネームで呼ばれたらビビりますよね。ただ、こちらも知己として認識すれば、相手のフルネームがすぐに思い出せました。数年前に自分のお店を持ったと風の噂で聞いていたのですが、今回はバイトで入っていたようです。詳しくは訊かないことにしました。

 次回は、自分も地元を飛び出そうという話が出ていますが、こちらがしばらくちょっと落ち着かない感じなので、どうなるかわかりません。土曜日に休みを取るのは割と現実的に叶えられそうなんだけどね。

 あと、当時は冗談めかしてツアーズに使うクルマは今回これで乗り納めかもしれないみたいなことを言いましたが、現実になりそうです。この辺の事情は訳あっておブログでは書き残せません。もし気になる方がいれば直接僕に訊いてみてください。活字に残らないところではペロッと喋りますので。

 新車で超快適なツアーズになるか、ホストがゲストになるかは現状未定ですが、いずれにしてもまたやれたら良いなと思いました、まる。

 

 

3.東野圭吾先生の話

 

 いささかタイミングを逸してしまった感はありますが、やはり触れない訳にはいきません。

 体調不良だとか重病だとか、そういう情報や噂を全く聞いていなかったので、寝耳に水な話だと感じたことを、今でも覚えています。キャリアも年齢も重ねつつある先生でしたが、こんなにも早く亡くなってしまうとは思いませんでした。

 

 僕が東野圭吾作品を最初に読んだのは、小学生の頃に『ガリレオ』のドラマが放映されて、それをきっかけに手に取った『探偵ガリレオ』でした。

 当時の僕は、ミステリと言えば古典が至高、みたいな考え方をしていて、シャーロック・ホームズやクリスティなどの海外ミステリや、日本でも江戸川乱歩や横溝正史などしか読んでいませんでした。

 そんな僕にとって現代のミステリはとても新鮮に映り、理系のトリックを用いた怪事件の数々に、見ていてすぐに虜になりました。

 小説の方では当時まだ内海薫刑事は登場しておらず、推理の際に公式を書くシーンはミリもありませんでした。が、文章がとても読みやすく、小学生の僕にも敷居が高くなく感じました。

 東野圭吾先生の文章は時々他の文学作品と比べて侮られることがありますが、読みやすい文章で先は先へと惹きつけるような話運びをできる作家は、今の日本にどれだけ居るでしょうか。

 作風も幅広く、ミステリのプロットを土台に、SFや人情ものなど多岐にわたり、いずれも高水準に書き上げられる作家は他に知りません。

 僕はシリーズものを除くと、『白夜行』『秘密』『時生』が特に好きです。『白夜行』は擦られ過ぎていてここではあまり触れていませんでしたが、『秘密』と『時生』は以前にもこのおブログで書いたような気がします。

 ガリレオシリーズ、加賀恭一郎シリーズも、それぞれあるエピソードで一区切りついたかと思いきや、続刊が刊行され続けていたので、まだまだ読めるものと思っていました。それがもう叶わないことが、残念でなりません。

 

Amazon.co.jp: 永遠の記憶 : 東野 圭吾: 本

 

 先日、ようやくガリレオシリーズ最新作にして最終作となってしまった『永遠の記憶』を読むことができました。

 読み始めは、シリーズにおける作中の時間経過が早まったように感じたけれど、湯川や草薙たちと共に東野圭吾先生ご自身の終活だったのだと思います。

 単行本の装丁と帯の薔薇から、“あの事件”との絡みは予想ができました。“彼”の献身のために犠牲になった“技師”にも人生があった。それを忘れてはいけないから振り返る必要があり、償いがあり、生きている限り人生は続く。

 表舞台から退場しても、彼らの生き様は読者の心に遺り続けるでしょう。

 東野圭吾先生、素晴らしい作品をありがとうございました。

 

 

4.ペルソナ30周年おめでとうございます

 

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 またペルソナの話をするのかと思われるかもしれませんが、最初にしたのは“ぼくのなつやすみ”の話だったのでセーフ(何が?)。

 僕のペルソナ歴は結構浅いです。以前セールの時にP3Pを買って半端にやったのを除けば、P3RのSwitch2版で遊んだのが最初です。

 ペルソナシリーズが今のようなスタイルになったのがP3からのようで、Reloadになって遊びやすくなったとは言え、原点からプレイし始めたのは大正解だったと思います。

 P5Rは要素がてんこ盛りだったので、楽しい反面ペルソナそのものを楽しむには少々食傷気味になってしまう。さらに言えば、P5→P3の順番だとP3を物足りなく感じてしまうかもしれない。有識者の言う通りにP3を先に遊んで良かったです。P5を遊んでも尚、またP3のゼロ年代っぽい雰囲気を味わいたくなっていますから。

 その上で、今度発売されるP4R。発表された当初はSwitch2版がなくて絶望しました。絶望のあまり、PS5を買わなければならないのかと思い詰めるところまで来ていました。その時点で、P6まで人質に取られていましたしね。

 ただ、最新のニンダイでP4RとP6のSwitch2版が発表されたおかげで救われました。良いよ、3ヶ月の遅れくらい。待ちますとも。他にもやりたいゲームもやるべきこともあるでしょうから。……PS5購入分で浮いたお金が新車の最上級のコーティング代にあてがわれたのは内緒な。

 ちょっと脱線しましたが、遅咲きながらも今後もペルソナシリーズを楽しみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

 ペルソナの話ばかりしていたような気がしますが、文字通り気のせいでしょう。

 

 ここまで書いていたところで宣伝(?)を忘れていたのですが、8月31日から9月の頭にかけてこんなものを書いていました。

 

過去と未来と8月32日
https://ncode.syosetu.com/n5074mr/

 

 8月31日を憂鬱に終える人がひとりでも少なくなれば良いと思って書いた新作小説でした。『兄妹シリーズ』の面々でお送りしました。しぶといね、この人たちも。

 

 単発として書いたものの、『兄妹シリーズ』のボーナストラック的側面が強いので、本編を最終話まで読んでからの方が良いかもしれません。

 無茶ですよね。敷居高過ぎですよね。

 リンク貼るだけ貼ったけど、簡単にはオススメできませんでした。残念でした。

 

 企画的なもので頑張って書くのも良いけれど、こういうグダグダ感も通常営業で良いですよね。僕は良いと思っています。

 多分、次回もテキトーに通常進行することになるでしょう。

 

 それでは、今回はこの辺でサラダバー!

続・モンブランの100冊

 こんにちは、モンブランです。

 以前、こういうものを書いていたのを覚えておられるかたはいるでしょうか?

 

https://monbran-likes-gentle-life.hatenablog.jp/entry/2024/12/23/200021

 

 第100回記念で書いてみたのですが、今回で120回に到達したので、もう100冊追加で書いちゃおう!

 そういう悪ノリが今回のおブログです。

 

 以前の100冊に入り切らなかった分や、以前のものを書いた後に出会った素晴らしい本もあるので、今回のもう100冊の中でご紹介できればと思います。

 尚注意書きがありますので、前回のものを引用しますね。

 

※注意書き

・思いついた順に並べているため、ジャンルやレーベルはバラバラです。特別な意味はありません。
・書いた時期もバラバラなため、作品ごとに文章の質や熱量が異なります。予めご了承ください。
・書影というか密林リンクがないものもありますが、絶版故にない場合や、普通に忘れている場合がございます。
・全体的にオススメしているような文調ですが、あまり気にしないでください。読み流してくれるだけで十分です。
・挙げていない有名な作家、作品についてのツッコミはお控え願います。未読ならば良いですが、単に嫌いだから挙げていないこともあるからです。オススメは大歓迎です。

 

 はい。読んでいただけましたね。

 

 では、前回から続くので、ナンバリングは101からお送りしたいと思います。どん!

 

 

 

 


101.太宰治『斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

』文春文庫

 

 

 太宰については作品を決めきれなくて、前回の100冊でパスしていました。今回も欲張りセットな文庫を選んでズルしました。

 とりあえず、ここにあるものを読んでおけば大丈夫です(個人の感想)

 教科書で読んだ「富嶽百景」も入っているのが、個人的に嬉しいです。

 電子媒体ではどれもタダで読めますが、文庫で読むならばこの文春文庫版がオススメです。

 

 

 


102.岡嶋二人『クラインの壺』講談社文庫

 

 

 この作品が初めて刊行されたのは1989年。今からもう40年近く前になりますが、今で言うVR技術を題材にした作品です。優れたSF小説は時代を先取りすることがありますが、この作品もまさにそれを体現しています。

 岡嶋二人は名前の通り2人1組の作家で、この作品を最後にコンビを解消しています。それまで優れたミステリを数多く世に出してきましたが、こちらは最終作にして最高傑作だったと思います。

 誘拐ものを数多く書いていることも有名で、その中でも『99%の誘拐』もとても良かったのですが、どうしても『クラインの壺』は外せませんでした。

 


103.又吉直樹『第2図書係補佐』幻冬舎よしもと文庫

 

 

 又吉先生は小説以外の著作は面白い。

 文学作品を絡めた自身のエッセイ集となっていて、作品紹介的な側面は薄いものの、芸人ならではの切り口や、数多くの読書を通して培ったのであろう文章はとても面白く読めました。

 尚、又吉先生自身が執筆した小説には一切言及しませんので悪しからず。


104. 北方謙三『望郷の道(上・下)』幻冬舎文庫

 

 

 ハードボイルドものでデビューし、その後数多くの歴史小説を書くようになった北方謙三大先生。今作は、北方先生の曽祖父をモデルにした主人公の時代小説です。

 先生自身が一番の自信作としているだけあって、上下巻にも関わらず、体感ではあっという間に読めてしまいます。

 成功と挫折、そして再起。何よりも、家族や仲間との絆など、僕が普段は手放しに持て囃さない綺麗事を、存分に堪能できます。

 今年初めて読めた本ですが、即100冊入りでした。年間ベストに入れても良い。良いぞ。

 


105.三島由紀夫『花ざかりの森・憂国』新潮文庫

 

 

 三島由紀夫についても太宰と同様に悩んだ挙句、パスしていました。
 三島はその痛烈な最期が有名ですが、その色眼鏡を外した上で、美しくも繊細な日本語の文章を味わって欲しいです。

 とりあえず読むなら『金閣寺』、同じ告白体ならば『仮面の告白』、ある意味三島らしくはないけど『潮騒』も優れた作品です。

 が、今回は敢えて、かつて早熟の天才と呼ばれた三島由紀夫が、16歳で書いた「花ざかりの森」を読んで震えてください。

 豊穣の海の4部作は、不勉強ながらまだ読めていないため、いつか手に取ってみたいです。

 


106.東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』講談社現代新書

 

 

 この著作に深く感銘を受けた訳ではありません。

 書かれていること全てが正しいとは思いません。

 ただ、日本のサブカルチャー史を振り返る切り口は、そこそこ面白いと思いました。

 今改めて読んでみると、さらに時代が移ろいサブカルチャーも劇的に変化していると感じます。

 混沌化した今を、著者ならどう分析するのでしょうか。観る目が曇っていないならば読んでみたいです。

 


107.アンディ・ウィアー著、小野田和子訳『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)』ハヤカワ文庫SF

 

 

 またおもしれーSF小説が誕生しました。

 これまで海外SFの入り口と言えば、とりあえず『夏への扉』を推していましたが、今はもうこれで良い気がします。

 記憶を失った主人公が次第にその目的を思い出し困難に立ち向かう様はゲーム的であり、正確な科学的知識に裏打ちされた物語が、読みやすい文章で語られており、端的に言って最強です。

 上下巻あることに尻込みしないでください。騙されたと思ってちょっとだけ読んでみて。とぶぞ。

 


108.平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』講談社現代新書

 

 

 シンプルに考え方が面白かったです。

 今までありそうでなかったアイデンティティの捉え方で、気が楽になる人も少なからず居ると思います。……悪く言えば、「分人」という考え方が面白いだけとも言えますが……。

 ちなみに、このかたの小説は2冊読みましたが、僕には合いませんでした。

 


109.舞城王太郎『短編七芒星』講談社文庫

 

 

 舞城王太郎という小説のやべー人の中でも、比較的とっつきやすい作品です。

「ろくでもない人間がいる。お前である。」の書き出しでバズったこともある短編も収録されています。

 独特な文体で辟易されがちですが、唯一無二な文章・キャラ・世界観はハマれば癖になります……が、人に薦めるのも難しい。

 本当は『九十九十九』が一番好きなのですが、まずはここから。

 


110.井上夢人『おかしな二人 岡嶋二人盛衰記』講談社文庫

 

 

『クラインの壺』を書いた岡嶋二人のうちの一人である、井上夢人さんが岡嶋二人としての活動を自ら振り返って書いたものです。

 井上夢人さん自身は現在も特殊設定なミステリを始めとして他ジャンルにまで及んで執筆を続けています。……続けると言うには寡作ではあるのですが。岡嶋二人時代はめちゃくちゃ筆が早かったのに。

 井上さんの作品から絞れなかった……と言うのもありますが、コンビ作家の栄枯盛衰エピソードもそうそう拝めるものではないので、岡嶋二人作品をある程度読んでから、手に取ってみて欲しいです。

 井上さん単独の著作なら『プラスティック』か『オルファトグラム』かな。

 


111.陳舜臣著、日下三蔵編『方壺園』ちくま文庫

 

 

 今ひとつ一般的な知名度が低いのですが、陳舜臣さんという中国史小説の大家を知らないのは勿体無いです。

 実は、陳舜臣さんのデビュー作はミステリで、現代から過去の中国までを舞台にしたミステリ作品も数多く執筆していました。

 中華風ミステリは『薬屋のひとりごと』で世に受け入れられやすくなっている今、陳舜臣を読むべきだ!

 と思っているのはごく少数派でしょうね。

 


112.小島秀夫『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち』新潮文庫

 

 

 奇妙な話ではあるのですが、小島秀夫作品のゲームに触れる機会にはよく恵まれるのですが、ちゃんとプレイしたことは一度もないのです。
 不思議な距離感ながら、小島秀夫さんの優れた作家性はよく存じ上げていて、それが膨大なインプットによるものだと、『創作する遺伝子』を読んでいて伝わってきました。

 勿論、読書家・映画ファンがみな優れたクリエーターになれる訳ではありません。それでも、優れた作品に呑まれかねないインプットのリスクを乗り越えて、己が感性やそれをアウトプットする術を培ってきたからこそ、メタルギアシリーズなどの数多くの名作を世に送り出してこられたのだと思います。

 これを読んでいたら安部公房を読み返したくなりました。


113.堺雅人『文・堺雅人』文春文庫

 

 

 今でこそ日本を代表する人気俳優のひとりである堺雅人さんですが、慶應大学を中退(⁉︎)し売れない下積み時代を過ごしてきた過去がありました。

 自身でそれを綴ったものを読んでみると、この人はとても優秀ではあるのだけど、俳優になるべくしてなったのだと感じさせられました。

 こうなるしかなかった、みたいな。

『VIVANT』の新作での演技も楽しみにしています。


114.小川哲『言語化するための小説思考』講談社

 

 

 小説を書くためのハウツー本ではありません。タイトル通り、言語化することについて書かれていて、それは小説を書く人間に限らず広く役に立つと思います。

 新書ではなく、ノベルスでもなく、新書サイズの単行本というのも面白いですよね。

 短編小説も収録されているので、小川哲さんのファンは必見な本なのではないでしょうか。……と、他人事のように申し添えておきます。

 


115.ジェーン・ハー著、安達眞弓訳『宮廷医女の推理譚』創元推理文庫

 

 

 僕は韓国ドラマの中でも、朝鮮王朝の時代ものが好きで、特にイ・ビョンフン監督作が好きでした。『チャングムの誓い』などで有名なかたですね。
 その辺りを視聴していれば、この小説でも描かれている朝鮮王朝時代の風土や身分制度などの理解がしやすいと思います。僕の場合、本作の最初にあった用語の説明書きは不要でした。

「推理譚」とあるように、主人公が恩師の冤罪を解くべく事件の謎に挑む話なのですが、朝鮮王朝で最も有名な英祖の時代を描く小説としても価値のある作品だと思いました。

 身分差の恋については、あの時代の身分制度が相当にシビアだったのであまり現実的ではありませんが、血生臭くなってしまいがちな本編の彩りにはなっていたのではないでしょうか。

 


116.南海遊『永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした』星海社FICTIONS

 

 

 特殊設定もののミステリの中でも最近特に注目している作家さんです。
 目を引くイラストもそうですが、ミステリの好事家としては、そのあらすじに心惹かれました。

 ネタバレを回避するため、詳細は書けないのですが、割とタイトル通りです。

 超自然な要素をミステリの文脈に落とし込めているのがお見事です。

 直近2冊はまだ読めていないので、そちらも読んでみたいですね。

 


117.鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』講談社現代新書

 

 

 国語の評論でこの人の文章を読まなかった人は恐らく居ないと思われます。

 そして、帯にもある疑問について己自身に問わなかった人は、少なくとも中2以上では居なかったはず。

 大人になってまで大真面目に考えている人はかなりの少数派でしょう。……ただ、自分と他者との境界線が曖昧になっている大人は少なくないはず。

 少しでも心当たりのあるかたは老若男女問わず読んでみてください。

 


118.G•ガルシア=マルケス著、鼓直訳『百年の孤独』新潮文庫

 

 

 お酒ではありません。小説です。

 以前このブログでも扱いましたが、ある一族の百年を描いた叙事詩です。

 が、非常に読みづらいです。同じ名前、特に男性の「アウレリャノ」と「アルカディオ」が頻出するせいで、非常にややこしい。

 それでも、他では味わえない読書体験は何にも代え難いものです。

 ある程度、読書慣れしたかたであれば、まとまった時間に一気読みを推奨します。

 


119.内田樹『寝ながら学べる構造主義』文春新書

 

 

「構造主義」を知らずとも幸福で豊かな人生を送ることができます。

 ただ、知ってさえいれば、もっと面白い見方をすることができるでしょう。ここで説明するのは容易いですが、敢えて焦らします。

 詳しくはこちらをご覧ください。

 少なくとも、前半までは寝ながらでも学べると思います(個人の感想)

 


120.NONSTYLE石田明『答え合わせ』マガジンハウス新書

 

 

 僕が好きだった頃のM-1を制した、NONSTYLEの石田さんが、漫才について語った本です。

 人を笑わせるのにここまで考えることできる人が居るんだと、感心させられました。過去から現在にかけての漫才界の分析にも説得力がありました。

 まさかこの本でも一押しされていた芸人のひとりがオンラインカジノで摘発されるとは思いませんでしたが、この本そのものはお笑い好きだった自分にとても刺さりました。

 


121.サン=テグジュペリ著、堀口大學訳『人間の土地』新潮文庫

 

 

『星の王子さま』も良いけれど、あえて推すならばこの『人間の土地』です。
 サン=テグジュペリが空軍のパイロットだった時の回想を元に書かれていて、当時の生活だけでなく生命観や空から見る大地の姿も描かれています。地に足をつかなくなったことで、人間の土地を俯瞰して見られるようになった、というのも面白いですね。

 スタジオジブリの宮﨑駿監督が表紙絵だけでなく巻末に解説文も書いているので、そちらも併せておすすめです。

 


122.ジョー・キャラハン著、吉野弘人訳『瞬きすら許さない』創元推理文庫

 

 

 人間とAIのバディで事件の解決に奔走する刑事小説です。人間とロボットのバディは『鋼鉄都市』など有名な作品がありますが、AIと組む作品は今までなかったような気がします。

 読んでみて、人間とAI双方の共存と成長、そして、ミステリの新しい展開を堪能できました。

 続編があるとのことなので、今後の邦訳も楽しみです。

 


123.廣野由美子『ミステリーの人間学ーー英国古典探偵小説を読む』岩波新書

 

 

 英国産の名作ミステリが、作家ごとにその特色がわかりやすく魅力的にまとめられています。

 これまでも自分は少なからず国内外のミステリを読んできたつもりでしたが、これを読むとまだまだ読んでいない名作がたくさんあると思わされました。

 必ず次にミステリを手に取りたくなるような本でした。

 


124.殊能将之『ハサミ男』講談社文庫

 

 

 “本物”のハサミ男と警察の両視点で真相を追う構成が面白く、ハサミ男視点の違和感が終盤に複線として回収・解消されてスッキリしました。

 常に謎があり続けたおかげで、ページを捲る手が止まらなくなる良作です。

 メフィスト賞作品は気を衒うあまり、純粋な小説としての面白さに欠けるものも少なくないのですが、こちらは本当に広く読んでみてもらいたい作品です。

 


125.ダン・ブラウン著、越前敏弥訳『オリジン(上・中・下)』角川文庫

 

 

『ダヴィンチ・コード』で有名なラングドンシリーズの、文庫での最新作です。

 ラングドン教授が美女と一緒にあちこちを駆け回りながら謎を解くスタイルは健在で、今回は人工知能も話に絡んでいます。当時はまだ今ほどAIが日常に浸透していない頃だったので、まさしく時代を先取りした作品です。

 上中下巻の3冊もある長編ですが、いざ読み始めるとあっという間でした。

 単行本最新作も読みたいけれど、今の御時世は単行本が高い……。翻訳物くれば尚更です。

 文庫化が待ち遠しい。

 


126.茅田砂胡『スカーレット・ウィザード(1〜6)』中公文庫

 

 

 “最強のヒロイン”と聞いて、誰を思い浮かべるでしょうか?

 僕は哀川潤と並んで、ジャスミンを思い浮かべます。

 この物語を簡単に説明すると、破天荒なヒロインがやべー夫と結婚して滅茶苦茶する話です。……雑にも程がある言い方ですが、そんなに間違ってはいません。

 今ひとつ知名度が低い作品ですが、少しでも興味を持っていただけたら読んでみてください。

 


127.土屋賢二『われ笑う、ゆえにわれあり』文春文庫

 

 

(恐らく)日本一おもしれー哲学者が書いたエッセイです。

 森博嗣先生繋がりで土屋先生を知りましたが、とにかく自虐ネタがお上手。

 多くは語るまい。読むべし。 


28.竹内洋『教養主義の没落』中公新書

 

 

 米津玄師が読んだとして一時期話題になった新書です。そして、多くの人たちがそのハードな内容にリタイアしていったことでしょう。

 かく言う僕も、読んだ内容の100%を理解できたとは言い難い。現代史……ではあるのですが、個人的な感覚だと近代かもしれません。時代の過渡期には10年や20年で嘘みたいに物事や価値観が移り変わります。

 教養主義の没落。そしてその先は?

 またまとまった時間にじっくり読み返したいです。

 


129.H•G•ウェルズ著、阿部知二訳『タイム・マシン』

 

 

 良き古典が新版で最近出ました。

 これは読むしかない。以上。

 


130.氷室冴子『少女小説家は死なない!』集英社オレンジ文庫

 

 

 80〜90年代に少女小説ブームがありました。それを牽引していたのが、氷室冴子さんです。

 当時の記憶は人々の間から薄れているかもしれません。スタジオジブリで映画化された『海がきこえる』はもう少し名前の通りが良いかな?

 ただ、僕個人の意見としては、他の作品の方が好きですね。

 氷室冴子さんの作品には、作中に出てくる誰もが「これは自分だ」と思わせるような共感を誘引するものがあります。

 文章は平易でありながら内省的。そして時に豪快にして大胆。

 このとんでもない作家の新作がもう読めないことが本当に悔やまれます。

『少女小説家は死なない!』は、令和の世ではとてもできないようなヤンチャぶりが発揮されています。だから、敢えて選びました。

 


131.鈴木敏夫責任編集『スタジオジブリ物語』集英社新書

 

 

 スタジオジブリ作品ファンなら皆読むべき……というか読んで面白い本だと思います。

 作品ごとに読むならば、文春ジブリ文庫のジブリの教科書シリーズの方が良いのですが、これ1冊でこれまでの作品の制作背景を知ることができるのでおすすめです。

 


132.高野和明『ジェノサイド(上・下)』角川文庫

 

 

 これを最初に読んだのは単行本の時でした。本屋大賞にノミネートされていた頃だったと思います。

 おっかないタイトルですが、そのボリュームに反して夢中になって最後まで読み切れてしまう上質なサスペンスです。

 アフリカで闘う傭兵と、日本の薬学専攻の大学院生の視点で交互に物語が進行していきます。一見何の関係もなさそうな両者がどのような形で合流することになるのか……!!

 という映画みたいな煽り文句を言ってましたが、2026年時点で映像化はされていません。映えそうではあるけれど、諸々難しいかもしれません。

 


133.恩田陸『蜜蜂と遠雷(上・下)』幻冬舎文庫

 

 

 恩田陸さんも様々なタイプの話を書かれる作家さんなので、絞るのに悩みましたが、やはりこれは外せないということで、こちらにしました。『ユージニア』とかも好きなんですけどね。

 音楽を活字に起こすことはとても難しい。しかし、それを平気でやってのけ、あまつさえ読み応えのある人間ドラマに仕上げてしまっているのが、恐ろしいです。

 単行本の時は1冊で2段組でした。文庫本でも上下巻に分かれるボリュームですが、体感あっという間に読み切れます。

 


134.芦田愛菜『まなの本棚』小学館

 

 

 このかたは人生2周目なんじゃないかと疑いたくなります。僕は他人の本棚を覗くのが好きなのですが、芦田愛菜“さん”の本棚はこうして1冊の本にできるほどの価値がありました。彼女の非凡なる感性・知性がいかに養われたかが本棚から窺うことができます。

 山中伸弥先生や、辻村深月先生との対談もとても面白いので、そちらも必見です。

 


135.藤野恵美『わたしの恋人』角川文庫

 

 

 王道を往く学生ラブコメ……と称するには一捻りありますが、読んでいてとても爽やかな気分になれる物語です。

 分量もさほど多くないので、意外に忙しい社会人向けでもあるかもしれません。

 ここでは挙げませんでしたが、こちらを楽しめた方はぜひ『ぼくの嘘』も読んでみてください。『わたしの恋人』に登場したとあるキャラが主人公を務めている、もう一癖あるお話なので、そちらも合わせておすすめです!

 


136.青谷真未『鹿乃江さんの左手』ポプラ文庫

 

 

 SF(すこしファンタジー)な百合です。女子校という舞台もそうだけど、その年代の女子の解像度が高めなのもポイント高い。

 


137.森バジル『ノウイットオール』文春文庫

 

 

『探偵小石は恋しない』で本屋大賞にノミネートされた森バジルさんのデビュー作です。

 1つの町を舞台にジャンルの異なる短編が書かれていますが、それぞれで思わぬ繋がりがあり……というお話です。書籍版では帯が大きく作られており、それを取るのは全てを読み終えてからが推奨です。

 


138.アントニイ・バークリー著、藤村裕美訳『毒入りチョコレート事件』創元推理文庫

 

 

 こちらもいわゆる“多重解決もの”のミステリとしての古典で、最近新訳版が発売されました。

 海外ミステリに興味のある方はぜひ読んでみて欲しいです。ミステリファンだけでなく、慣れていないかたの入門書としてもありだと、個人的には思っています。

 


139.宮澤伊織『そいねドリーマー』ハヤカワ文庫

 

 

 タイトルと表紙絵から想像させるようなゆるさはありません。しっかりSFしています。

 百合に親しむかたの中で、もしもSFを一緒に味わいたくなったら、こちらを読むべきだと思います。

 1冊で完結しているため、この作者さんの代表作シリーズの『裏世界ピクニック』シリーズよりも取っ付きやすいです。

 


140.幾原邦彦選『世界の涯てを生きるあなたへ 寺山修司詩集』双葉社

 

 

 寺山修司の詩集は文庫でも多く出版されていますが、横槍メンゴ先生の絵に釣られて買ったかたは幸運です。

 現代だと谷川俊太郎先生と比べると一段落ちる知名度ですが、寺山修司の端的で平易ながらも芯をつくような言葉の数々に魅了されること間違いなしです。

 メンゴ先生のコメントが帯にしかないのが少々悔やまれるポイントではありますが……。

 


141.夏川草介『本を守ろうとする猫の話』小学館文庫

 

 

『神様のカルテ』や『臨床の砦』ほか数々の医療小説の名作を書いている作者の中で、何故あえてこの作品なのか。

 本好きの自分に刺さったからである。なにが悪い。

 という開き直りはさておき、実際に面白いので、色眼鏡なしで読んでみて欲しい小説です。

 


142.ディーリア・オーエンズ著、友廣純訳『ザリガニの鳴くところ』ハヤカワ文庫

 

 

 ひぐらしもうみねこも全く関係ありません。そもそも“なく頃に”ではないし。
 ここ最近出版された海外産のサスペンス・ミステリでは一番好きな作品です。

 ここではあえて詳しく言うまい。良いぞ。

 


143.王谷晶『ババヤガの夜』河出文庫

 

 

 普段バイオレンスな小説はあまり読まないけれど、気まぐれを起こして手に取って良かったです。

 男女の価値観が旧い時代と世界観の中で、そこから解放される2人の姿が読んでいて気持ち良い。
 そして、叙述トリックには見事に騙されました。

 


144.小峰元『アルキメデスは手を汚さない』

 

 

 東野圭吾さんが小説を書くきっかけになった学園ミステリです。青春学園小説というには小悪党が多いです。70年代って……。

 

 

145.野崎まど『タイタン』講談社タイガ文庫

 

 

 AIが極度に発達すると人間のすべきことーーつまり、『仕事』がなくなってしまう。そんな近未来の世界で、AIのカウンセリングという『仕事』を与えられてしまった主人公のお話です。

『仕事』をなくすと人間は暇を持て余すらしいのですが、今の自分からすれば全く理解できない感覚ですね。働きたくないでござる。

 


146.アシュリー・ウォード著、夏目大訳『ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」動物のひみつ』ダイヤモンド社

 

 

 コスパ最強、鈍器のような厚みの動物行動学の本です。絵や写真は少ないのですが、翻訳文が非常に読みやすい。

 これを読んでいると、人間も動物なのだなと改めて思わされました。故に、他の動物たちから学べることはとても多いのです。

 動物に特別興味がなくても、知識欲を満たしてくれる良い本です。

 


147.いとうせいこう『「国境なき医師団」を見に行く』講談社文庫

 

 

 いとうせいこうさんというと、昔放映していた某バラエティーで葉巻を咥えたり胸毛ボーボーの悪党イラストが印象的でした。

 が、ちゃんとマトモなかたです。存在は知ってはいても、実際に「国境なき医師団」を見に行こうと行動する人はそう居ないでしょう。作家ならではの目線で書籍化してくれたこの本はとても価値があると思います。ちなみに、これ一回きりではなく、その後も何度か見に行っているそうです。見習いたいバイタリティです。

 


148.平原卓『読まずに死ねない哲学名著』フォレスト出版

 

 

 これも横槍メンゴ先生の絵に釣られて買いました。

 が、読んでみると結構気になる哲学書が出てきました。積読が溜まっている今、実際に手に取れるのはいつになることやら……。

 


149.ジェイムズ・H・シュミッツ著、鎌田三平訳『惑星カレスの魔女』創元SF文庫

 

 

 宮﨑駿監督の絵に釣られて買いました(既視感)。
 内容は重厚なSFではなく、ジュブナイルに近いです。古き良き宇宙船ドタバタもの。たまにはこういうのも良いよね。

 


150.清涼院流水『コズミック 世紀末探偵神話 新装版』星海社FICTIONS

 

 

 平成におけるミステリの奇書。メフィスト賞のある種の方向性を定めた1冊です。

 設定も展開もキャラクターもめちゃくちゃ。真っ当なミステリを好む人が読んだら壁に投げつけたくなるレベルです。

 僕は「これはこれで面白い」と楽しめました。これと併せて『ジョーカー』も面白かったので、『コズミック』で懲りなかったかたはそちらもおすすめです。

 


151.ウォルター・アイザックソン著、井口耕二訳『スティーブ・ジョブズI•II』講談社+α文庫

 

 

 日頃、Apple製品にお世話になっているので、創業者たるジョブズのことを知るべきだと思って、手に取りました。普段はあまり伝記は読まないんですけどね。

 個人の伝記ではありますが、インターネットの発展などの近代史も垣間見えます。

 今のAppleを目の当たりにしたら、ジョブズはどんな反応をするでしょうか。何となくブチ切れそうな気がします。

 


152.深水紅茶『いばら姫とおやすみ。』富士見L文庫

 

 

 自分にしては珍しくネット発の小説から。

 これを読んでいた時は切実に癒しが欲しかった気がします。見ての通り百合です。

 


153.皆川博子『倒立する塔の殺人』PHP文芸文庫

 

 

 女学校ものの、ミステリ方面にガチな百合です。作中作なども絡んでいて、どちらかというとミステリとして好きな作品でした。


154.宮木あや子『雨の塔』集英社文庫

 

 

 舞台設定としては前項の『倒立する塔の殺人』と似ていますが、こちらは人間関係に重きを置いた作品です。特殊な経緯で学園に集められ、さらにその学園が閉鎖的なところだったとしたら……。


155. 梶山季之『せどり男爵数奇譚』ちくま文庫

 

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』きっかけで読みました。そして、ビブリアよりもこちらの方を遥かに好きになりました。僕があちらのアンチということもありますが。
 本が絡んだ不思議な話は、本読みにとって大好物ですね。紀田順一郎先生の『古本探偵シリーズ』も好きなのですが、あえてこちらを推したい。

 


156.谷崎潤一郎『文芸読本・陰翳礼讃』新潮文庫

 

 

 谷崎潤一郎は、恐らく『痴人の愛』などのせいで太宰よりも更にアウトローなイメージを世に持たれているかと思いますが、実際には多方面に造詣が深いエンターテイナーでした。プライベートがアレだったのも本当の話ですが。

 その中でも、ちょうどこの1冊に収められた2作は現代でも通用する名著です。特に「陰翳礼讃」は大学時代に読んで深く感銘を受けた文章なので、ぜひ読んでみて欲しいです。

 ちなみに、小説で推すならばやはり『細雪』。めちゃ長いけど。

 


157.有川浩『旅猫リポート』講談社文庫

 

 

『図書館戦争』シリーズは好きになれませんでした。この人の書くラブコメ、恋愛フラグの絡む小説にはことごとくハマらなかったのですが、この『旅猫リポート』だけは面白かった。全米は泣かずとも僕は泣きました。僕の目にも涙。

 猫を可愛いものの象徴として持て囃す風潮は好きではないのですが、猫が猫らしくいてくれるのは好きです。そのありのままの姿がちゃんと可愛いのです。

 


158.トム・フランクリン著、伏見威蕃訳『密猟者たち』創元コンテンポラリ

 

 

 森博嗣先生きっかけで読みました。絶賛発売中ならぬ絶版発売中です(多分)。
 自然と謎、そして人間の怖さが堪能できます。再販してくれないかなぁ……?

 

 


159.エリス・ピーターズ著、大出健訳『聖女の遺骨求むー修道士カドフェル・シリーズ1ー』現代教養文庫

 

 

 光文社文庫のリンクしかありませんでした。僕が持っているのは現代教養文庫版です。こちらも絶版発売中ですね。

 復刊して欲しい度合で言ったら、『密猟者たち』よりも高い。本当に面白いのだけど、多分『ブラウン神父』シリーズよりもさらに知名度が低い。

 東京創元社あたりに期待。

 


160.トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳『ティファニーで朝食を』新潮文庫

 

 

 オードリー・ヘプバーン主演の映画も有名ですが、今回は原作小説の方で。

 アメリカ文学を語る上で欠かせない1冊で、映画でオードリー演じるホリーがとても魅力的です。村上春樹訳はとても読みやすいので、小説で読んでみたいかたはこちらがおすすめ。

 


161.坂本真綾『アイディ。』星海社文庫

 

 

 坂本真綾さんのファンだから入れた(ドンッ)!

 真綾さんのエッセイだと『満腹論』シリーズが特に好きなのですが、まずはここから。

 曲が良いと思い、少しでも気になったかたには手に取ってみる価値があると思います。そして、一緒に沼りましょう。

 


162.サラ・ペナー著、新井ひろみ訳『薬屋の秘密』ハーパー文庫

 

 

 薬屋の秘密と聞いたら、毒を連想するに決まっているんですよね(ネタバレ)。

 ただ、毒をお守り代わりに持たなければ生きていくことのできなかった、立場の弱かった時代の女性たちを思うと切なくなります。

 怖い話ではないので、ホラーが苦手な人でも大丈夫です本当だよ。

 


163.相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』講談社文庫

 

 

 シリーズの2冊目ですが、実質1冊目のようなものです。1冊目が正直微妙だったのですが、この2冊目からは面白くなります(個人の感想です)。

 “倒叙”ものは、いわば犯人視点で物語が進行するミステリのスタイルのことで、ドラマで言うと『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』をイメージしてもらえば、わかりやすいかと思います。

 女性2人のコンビネーションが魅力的で、楽しく読むことができます。

 倒叙集の2も刊行されていますが、作者のスランプにより更なる続刊は未だ刊行されています。

 続きそうな伏線を張ったからにはちゃんと回収していただきたい。

 


164.デイヴィッド・ハンドラー著、河野万里子訳『フィッツジェラルドをめざした男』講談社文庫

 

 

 以前の100冊では、チャンドラーの『ロング・グッドバイ』を挙げましたが、ハンドラーを入れ忘れるという大失態を犯していました。

 ハードボイルド調のミステリですが、フィリップ・マーロウほどアクが強くなく、それでいて物語における会話文がとても特徴的かつ魅力的です。

 こちらも多分絶版のため、手に入れるのが難しいのですが、良き名作として挙げたい作品です。

 


165.ジャネット・スケスリン・チャールズ著、高山祥子訳『あの図書館の彼女たち』創元文芸文庫

 

 

 舞台は1939年のパリ。戦時中の過酷な状況下でも図書館を開け続けようと奮闘する人々の物語。

 というと、映画のあらすじみたいですが、この小説の真価は人間ドラマにあります。勇気と友情、その裏に隠れた嫉妬も、物語を彩ります。

 図書館好きも、第2次世界大戦の戦時史に興味があるかたも、そうでないかたもぜひ読んでみてください。

 


166.クリスティン・ペリン著、上條ひろみ訳『白薔薇殺人事件』創元推理文庫

 

 

 アンソニー・ホロヴィッツと並び立って、クリスティの後継者と目される犯人当てミステリです。

 現代では出来の良い王道ミステリは逆に貴重。現代の文章で古典を思わせる趣向を楽しめます。

 


167.ホリー・ヘップバーン著、廣瀬麻微訳『シャーロック・ホームズは引退しました』創元推理文庫

 

 

 王道から王道リスペクトへ。

 ホームズはその知名度から実在を信じる人々も居て、コナン・ドイル亡き後も彼ら彼女らから依頼の手紙が作中住所に届く。郵便室勤務の主人公・ハリエット(ハリー)が日々断りの手紙を書いていたが、その中で彼女の心を揺さぶるものがあり……。

 胸糞上司や“性”という壁にぶつかりながらも、自らの意思を貫き、“ホームズの秘書”に扮しながら謎に挑むハリーがとても魅力的でした。
 続刊も邦訳予定とのことなので、非常に楽しみ。

 


168.千早茜『透明な夜の香り』集英社文庫

 

 

 “音”もそうですが、“香り”もそう。目に見えないものを文章で表すのは難しいです。

 客の望む“香り”を作る調香師の小川朔のもとで、元・書店員の一香がアルバイトをするところから物語が始まります。

 最初は無茶振りを強いられる彼女は、人並外れた嗅覚を持つ朔の孤独に気がつき……。

 まだ1巻しか読めていないのですが、シリーズの続きも刊行されているらしいので、読んでみたいです。積読がある程度消化できたら。

 


169.ジャック・フットレル著、宇野利泰訳「十三独房の問題」(江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集1』創元推理文庫)

 

 

 とあるきっかけで「十三独房の命題」を読みたくなったのですが、探しに探してここにありました。

 日本でも有名な海外作品は長編ばかりですが、短編も良い作品があるのです。

 時間とお金があれば、傑作集をコンプリートしたい。

 


170.ステュアート・ウッズ著、真野明裕訳『警察署長(上・下)』ハヤカワ文庫

 

 

 ジョジョの荒木飛呂彦先生イチ押しの小説として紹介されていたので、結構古い作品でしたが、頑張って探して手に入れました。

 世代を跨がる物語はジョジョにも通じる部分があって面白かったです。犯人がだいぶアレだったけど。

 


171.京極夏彦・柳田國男『遠野物語remix』角川文庫

 

 

 作家被り禁止ルールで行くとグレーなのですが、柳田國男先生の作品扱いでよろしく。

 全くの別作品きっかけに怪異に興味を持って、古典の名作『遠野物語』に行き着きました。京極夏彦先生の手でかなり読みやすくなっているため、『遠野物語』が気になったかたはこちらがオススメです。

 


172.村山由佳『ある愛の寓話』文春文庫

 

 

 愛を結べるのは人と人の間だけではない。恋愛小説の名手が綴る、一風変わった愛の寓話たちです。

 ……正直、このかたの代表作シリーズは途中で挫折してしまったのですが、こちらは素直に楽しむことができました。

 


173.江國香織『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』集英社文庫

 

 

 短編集で、さらに1話あたりがショートショートに匹敵するほど短いです。

 が、その内容は咽せるほどの密度が濃く、溺れてしまった女性たちを眺めることができます。

 短編で良かった。この密度で長編になったら、こちらまで溺れてしまう。

 

 

174.北山猛邦『「クロック城」殺人事件』講談社文庫

 

 

 舞台設定、世界観と雰囲気は良かった。

 作中の要素を個別で見れば魅力的ではあったけど、総てを合わせて一つの作品として読むと歪な印象を受けた。惜しい。

 という個人的な辛口コメントはさておき、今年この城シリーズの最新作がようやく発売されたので、そちらも読んでみたいですね。


175.西澤保彦『新装版 七回死んだ男』講談社文庫

 

 

 日本の特殊設定ミステリでは外せない名作です。前回の100冊に完全に入れ忘れていました。

 昨年、作者の西澤保彦先生が亡くなられたことで、再注目を集めました。ギミックや登場人物の名前の癖が強く、ファン以外には取っつきづらさもある西澤先生の作品ですが、『七回死んだ男』の完成度の高さと面白さは万人に勧められます。

 


176.秋山瑞人『猫の地球儀 焰の章』『猫の地球儀 その2幽の章』電撃文庫

 

 

 ラノベを入れ忘れていたので入れてみました。めっちゃ古いけど。古き良きSF色が強かった頃の電撃文庫を代表する作品のひとつです。

 ついでに、僕の好きな猫観とも噛み合ったのが良い。ブギーポップのような長きに渡るシリーズではなく2冊で完結してくれているのもありがたいですね。

 


177.柏葉幸子『新装版 霧のむこうのふしぎな町』講談社文庫

 

 

 青い鳥文庫のリンクしか見つからなかった。結構古い児童文学ですからね。

 ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に影響を与えた作品でもあります。原作ではない。物語の大枠に共通点はありますが、だいぶ魔改造されています。

 気になるかたはぜひぜひ読んでみてください。とても優しいお話です。

 


178.小林秀雄、岡潔『人間の建設』新潮文庫

 

 

 文系のすげー人と理系のすげー人の雑談集。注解・解説込みで200ページ未満の薄い文庫です。

 2人とも幅広い分野の知識を持ち、その上で自らの考えを持っているため、双方の交わりやぶつかり合いが対話の面白さに繋がっています。

 小林秀雄の批評は、特に初期のものは読みづらくて頭を掻きむしりたくなるほどですが、このかたが日本における近代批評家のパイオニアであることは間違いありません。

 一番取っつきやすいのはこちらの『人間の建設』ですが、小林秀雄個人の著書だと『読書について』が、より理解しやすく面白かったです。

 


179.アニメージュ編集部編『あれから4年…クラリス回想』アニメージュ文庫

 

 

『ルパン三世カリオストロの城』が好きだから。宮﨑駿監督自身がこの作品について語っています。以上。

 


180.スティーブン・R・コヴィー著、ジェームス・スキナー、川西茂訳『7つの習慣 成功には原則があった!』キングベアー出版

 

 

 社会人であることに慣れてくると、この本に書かれていることが沁みるようになってきます。

 全部が全部実現できるとは限りません。ただ、頭の片隅に入れておくと、立ち回りがマシになる気がします。

 父が取っ付きやすいように漫画版を買ってくれたのですが、内容が説教臭くて嫌になり、返って原書の方が面白かった、という個人的なエピソードもあります。

 今は完訳版があるので、そちらがオススメです。

 


181.姜尚中『漱石のことば』集英社新書

 

 

 夏目漱石が著作や講演で遺した言葉の数々をわかりやすくまとめてくれた1冊です。

 姜尚中先生ご自身の著書も数多くありますが、悲しいかな、そちらはまだ読んだことがないのです。機会があればまた。

 


182.ヒッチコック、トリュフォー(山田宏一、蓮實重彦訳)『定本 映画術』晶文社

 

 

 先に挙げた『人間の建設』をすごく分厚く、すごく高価に、そして映画の手法に留まらない創作論を学ぶことができる本です。

『荒木飛呂彦の漫画術』にて、荒木先生が漫画を作る上でのお手本として挙げていたのが、こちらの1冊でした。

 ヒッチコックはだいぶクセのあるお人柄だったようですが、聞き手のトリュフォーのおかげで書籍化可能な程度にまとめられていたので、聞き手の技術の重要性をも、この1冊から窺えました。

 


183.スタジオジブリ責任編集『宮﨑駿イメージボード全集4 ナウシカ前史』岩波書店

 

 

 いつかコンプリートしたいなぁと思いつつ、この1冊だけは手元にあります。

『魔女の宅急便』は刊行されないらしいので、あたしゃ悲しいよ。

 


184.高木彬光『帝国の死角 第一部・天皇の密使、第二部・神々の黄昏』中公文庫

 

 

 高木彬光の裏ナンバーワンとも呼ばれた名作の復刊がつい最近発売されました。元々は同作者の『人形はなぜ殺される』を入れるつもりでしたが、差し替えてこれを書いています。

 第一部は、第二次世界大戦下の欧州で、天皇からの勅命を受け、とある任務にあたる軍人の話です。これだけでも、スパイ小説のような面白さがあるのですが、第一部は前置きに過ぎません。第二部からは、とんでもないどんでん返しが待ち受けており、ミステリとしての真骨頂が発揮されるのです。

 ミステリでありながら、スケールが大きく幅広い趣きのある大作です。復刊に感謝!

 


185.光瀬龍『百億の昼と千億の夜』ハヤカワ文庫

 

 

 スケールという尺度だけで見ると、このSFに敵う作品はそうそうないのではないでしょうか。

 作中世界に熱中したい、むしろ圧倒されたいというかたには、こちらの和産SFをイチオシさせてください。

 ちなみに、萩尾望都先生によるコミカライズも最高なので、そちらもご賞味あれ。

 


186.三秋縋『恋する寄生虫』メディアワークス文庫

 

 

 怖い話ではありません。寄生虫とか怖いこと書いてあるけれど、怖い話ではありません。

 失業中の青年と不登校の少女がやがて恋に落ちるが、その恋心は頭の中にいる虫によるものではないかという、遣る瀬ないラブストーリーです。

 バッドエンドは苦手だけど、お花畑なハッピーエンドにも飽きてしまったかたにオススメです。ちょうどそのくらいの塩梅のお話です。

 


187.井伏鱒二『黒い雨』新潮文庫

 

 

 僕が井伏鱒二を最初に知ったのは太宰治の「富嶽百景」の中でのこと。きっかけからして捻くれていますね。

 それはさておき、ここで言う「黒い雨」とは原爆の放射能を指します。被爆した方々の健康被害、またそれを理由に婚姻が破談になるなど、読んでいて全く楽しい話ではありません。ただ、知らないままのうのうと生きていく気にもなれません。そんな小説でした。

 


188.アイザック・アシモフ著、小尾芙佐訳『われはロボット〔決定版〕』ハヤカワ文庫

 

 

 かの有名な「ロボット三原則」はこの小説群に由来します。

 それでいて、三原則に裏をかくような展開が描かれているのが、面白いところです。

 決定版で翻訳も読みやすいので、こちらがオススメです。

 


189.横山秀夫『64(上・下)』文春文庫

 

 

 日本の警察小説を語る上で横山秀夫先生は外せない。

『半落ち』『陰の季節』など数多くの名作を書かれた横山先生ですが、新作が中々出版されない時期があり、そんな沈黙を破るように出てきたのがこの『64』です。

 横山作品のひとつの集大成とも呼ぶべき『64』は映画化もされています。そちらも良かったのですが、やはり文章で読んだ方が味わい深いです。あくまで個人の感想ですが。

 


190.斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』ハヤカワ文庫

 

 

 2人以上殺したものは“天使”によって即座に地獄に堕とされるようになった世界。探偵・青岸焦は大富豪・常木王凱に誘われ、天使が集まる常世島を訪れる。そこで彼を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。
 ……ちょっと何言ってるかわからないでしょうが、そういう特殊設定ミステリです。最近、終末やディストピアな世界のミステリが熱い気がします。

 


191.小野不由美『東亰異聞』新潮文庫

 

 

 東京ではなく東亰。小野不由美さんはもっとメジャーな名作が数多くありますが、僕はこれしか読んだことがないのです。怖かったです。


192.養老孟司『バカの壁』新潮新書

 

 

 20年以上前の著作ですが、令和の読者の身にも積まされる話が多いです。

「バカの壁」は、いつでも誰にでもある。まずは自覚をするところから。

 


193.マーク・トウェイン著、村岡花子訳『ハックルベリィ・フィンの冒険』新潮文庫

 

 

 逆張りして『トム・ソーヤーの冒険』ではなく、こちらを選んだ訳ではありません。

 トムとの冒険を経て浮浪児から大金持ちになったハックが、再び冒険に出るお話ですが、トムとの冒険よりもアウトロー感がマシマシです。それでいて、黒人差別などの当時のアメリカ社会の風刺要素も強く、叙事詩としても楽しめます。

 トムとハック、両方読みましょう。

 


194.E•ブロンテ著、鴻巣友季子訳『嵐が丘』新潮文庫

 

 

『嵐が丘』を読んだことねぇ奴いる?

 ……まあ、普通にいると思いますが、世界三大悲劇のひとつに数えられる有名な作品です。

 プロットが複雑ゆえに、どういう話かを簡単に説明するのが難しいのですが、嵐が丘に迷い込んだ主人公がかつてそこで起きた悲劇の回想を幽霊から聞く話です。幽霊がいる時点でお察しください。

 


195.デボラ・インストール著、松原葉子訳『ロボット・イン・ザ・ガーデン』小学館文庫

 

 

 以前映画化されたものは観ていないのですが、幅広い年齢層に勧められる子どものようなロボットのお話です。

 楽しいことからつまづくことまで、まるで人間の子どものようなのです。

 シリーズとして続いているので、ガーデンに留まらず見守ってあげましょう。ここで描かれているようなロボットが現実になる日はそう遠くないかもしれません。

 


196.マーガレット・アトウッド著、斎藤英治訳『侍女の物語』ハヤカワepi文庫

 

 

 ディストピア小説をもうひとつ。出生率が激減したアメリカ……でクーデターが勃発して政権奪取されたギレデア共和国が舞台です。

 女性たちから財産と自由を奪ってエリート男性に“侍女”として仕えさせ、子供を産む存在としてしか権利を認められないという、だいぶ末期な世界です。

 主人公の名前も“オブフレッド”ですが、この“オブ”は“of”、つまり誰かのものであることを指しています。

 本当、こんな世界にならないと良いですね。

 


197.ジョージ・オーウェル著、高橋和久訳『一九八四年〔新装版〕』ハヤカワepi文庫

 

 

 ディストピアはここで打ち止め。そして、最も有名な作品です。

 第三次世界大戦後に世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの大国に分轄統治され、人々は権力者たちから思想・言語・結婚などのあらゆる市民生活を監視・統制されています。

 そんな世界で、主人公・ウィンストンとヒロイン・ジュリアは密かに愛し合いますが、密告により捕えられてしまい……。

 バッドエンドまっしぐらですが、こういう痛みを伴う学びもありかもしれません。ただ、再読はしたくないな。

 


198.ヘミングウェイ著、高見浩訳『老人と海』新潮文庫

 

 

 ヘミングウェイは短編の世界的名手として知られていますが、長編も素晴らしい。

 迷ったので中間にしました。

 いや、分量関係なく、『老人と海』は良いぞ。読んどけ読んどけ。

 


199.J.D.サリンジャー著、村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社

 

 

 前100冊の方をざっと見返して、こちらを入れ忘れていたことに気づいて焦りました。

 16歳の少年ホールデンが退学を言い渡されてから、正式に退学になるまでの話です。物語らしい劇的な起伏はなく、それでも読めてしまうという不思議な作品です。

 一文が長い文章が続くなど、翻訳小説にありがちな読みづらさもあるので、万人に勧めるのは難しいかもしれません。

 どんなきっかけでも良いから、何となく気になったら手に取ってみてください。

 


200. ほぼ日刊イトイ新聞・編『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた』株式会社ほぼ日

 

 

 任天堂の元社長、岩田聡さん。彼の著書ではなく、彼の言葉をまとめた本です。

 天才プログラマーでありながら、その人柄と能力からリーダーとしての非凡な才能を発揮された所以が窺えます。カリスマというよりも、“この人と一緒に仕事をしたい”と周りに思わせるようなかただったのだと、読んでいて感じました。

 僕は常日頃“働きたくない”と思いながら仕事をしていますが、岩田さんの遺した言葉の数々は身につまされるものばかりでした。本棚のすぐに手に取ることのできる場所に置き、ふと思い立った時にページを捲れば、いつでもお話を伺えるような、そんな感覚があります。

 その一つ一つに支えられながら、今日も誤魔化し誤魔化し、僕は社会人をやれているのでした。

 

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

 

 新規100冊、計200冊無事に完走しました。

 僕は元々作品にハマるというよりも作家ごとハマることが多いので、作家被りなしというルールはかなり厳しかったです。

 ここまでやっておいて、また入れ忘れた作品に気づいてしまったのですが、流石にもうやりません。打ち止めます。

 この中で少しでも気になる作品があったら、ぜひぜひお手に取ってみてください。

 

 ではでは、今回はこの辺で!

心の怪盗団と“ぼくのなつやすみ”へ

 こんにちは、モンブランです。

 気付いたら梅雨が終わっていて、図々しい感じに夏が始まりましたね。

 

 

 

 さて、先月のお誕生日おブログでもだいぶ侵食されていましたが、ようやくP5Rをクリアすることができました!

 100時間近くかかっているので、結構なボリュームだったはずなのですが、体感だと長いようなあっという間だったような、どちらとも言えない風なのが不思議です。

 ゲーム性、ストーリー、キャラクター、楽曲、どれを取っても完璧でした。何なんでしょうね、このゲーム。

 

 僕は無印をプレイしていないので、幸運にも最初から芳澤さんや丸喜先生と出会えて、明智と3学期でも共に冒険することができました。

 正史(無印)では、統制神をしばいた後に主人公が出頭しなきゃいけなかったのだとすると、理屈はある程度わかるけれど、悪い方向への急展開だった気がします。そう言う意味でも、3学期というモラトリアムをもらえたのはありがたかったです。

 

 

 さて、プレイ時の感想はTwitterでも結構書き散らしていましたが、改めてある程度まとめたものをここに書き残してみようと思います。ブログのネタ帳にすべく、思った時に思ったことをそのまま呟いていた節もある。

 プレイ前の人間がこんなブログを見に来るわけないでしょう。ネタバレ配慮は要らないよね。

 

 

 

 

  • コープを結んだ人たちへ一言(一言じゃ済まない人多し)

 

・モルガナ(魔術師)

 相棒と言ってくれるけど回復役では真を採用することが多かったから、ほとんど戦闘で使わなくてごめんね。3学期における大谷育江さんのイケメンボイスも良かった。扱いはアレだったけど、最後にみんな散り散りになってしまう中、唯一ついて来てくれてありがとう。

 

・坂本竜司(戦車)

 感電役で世話になった。声の大きさがストーリー上で結構デバフになっていたけど、竜司みたいなタイプはなんだかんだでグループに1人は欲しい。P3の順平よりもヘイトは集めなかったかも。良い友達でした。ありがとう。

 

・高巻杏(恋愛)

 ハイテンション最強!火を放ちながら眠らせたりと、攻撃・支援ともに最後まで前線に居てくれました。大人っぽい第一印象に反して、中身はかなり子供っぽいギャップがあったけれど、ストーリーが進むにつれて成長していくのが良かった。感謝感謝。

 

・喜多川祐介(皇帝)

 パレス・メメントスともに数多くのシャドウを凍らせてくれてありがとう。cv杉田さんだからできた良いキャラでした。祐介が杏きっかけに怪盗団に接近して行くのが、中の人たちの関係性を彷彿とさせてちょっと面白かったです。

 

・新島真(女教皇)

 加入後ずっとレギュラー。お堅い生徒会長、素直な年頃の少女、そして世紀末覇者先輩。ギャップが良い。何より、総攻撃前のカットインがすごく好きでした。恋人関係のイベントは全部双葉を選びましたが、毎度真と迷っていました。

 

・佐倉双葉(隠者)

 圧倒的ヒロイン。悠木碧さんの演技が最高。僕は慇懃無礼なキャラの次点で、口調がコミカルなキャラが好きなのでドストライクでした。佐倉家のホームドラマもずっと見ていられた。もっと見ていたかった。

 

・奥村春(女帝)

 正直に申し上げると、加入時期が遅かったのもあり、貴女を生かし切れなかった気がします。ごめんなさい。ただ、ヒロイン度の高さで加入時期に反して捲るのが早かった。本編後も幸せになって欲しいキャラの1人。

 

・明智吾郎(正義)

 紆余曲折あって好きライバルに収まってくれた。最初出て来た時は何故cv保志総一朗?と思ったけれど、本性を出した時に大納得。彼自身が言っていたけれど、数年早く出会えていたら明智は手を汚すことなく怪盗団の仲間になれたのかと思うと切ない。

 

・芳澤かすみ→すみれ(信念)

 クリティカルオバケ。1人で2度美味しいお得ヒロイン。オタクはどうせすみれの方が好きなんでしょう?俺もだよ。ショータイムは彼女とのものが一番好き。最後の別れが淡白だったのがちょっと寂しい。

 

・イゴール(愚者)

 3の時と違って声がめちゃ渋で少々高圧的な態度だから、別人かと思ったらマジで別人だった。一種の聖域であるベルベットルームでそういうことしちゃダメでしょ。それだけに、元のイゴールが帰って来た時には実家のような安心感がありました。

 

・カロリーヌ&ジュスティーヌ→ラヴェンツァ(剛毅)

 双子かわヨ。ラヴェンツァもめちゃかわヨ。最後の自室での刑務作業で全てのヒロインを過去にする追い上げを見せて来たのがすごかった。ラヴェンツァが魅力的な反面、双子にもう二度と会えないのが寂しい。ツンが足りないんだ……。

 

・佐倉惣治郎(法王)

 圧倒的パパ!少年院を出所した時にクルマで迎えに来てくれた姿には全俺が泣いた。コープMAXになった時に一番やったった感がありました。それだけに、せっかくレシピを教えてくれたカレーとコーヒーをほとんど川上先生に作らせてごめんなさい。

 

・岩井宗久(刑死者)

 最初は印象薄かったけれど、進めてみると意外とコープストーリーの内容が良かった。武見先生のパターンからして商品とカスタムをサービスしてくれるのは予想がついたけれど、まさかカスタムを無料にしてくれるとは思わなかった。感謝感謝。

 

・武見妙(死神)

 都合の良い先生。貼る大気功最強。ただ、コープを進めると半額にしてくれるのを知らなくて、満額で1個買ってしまった。もっと早く言って。雑に恋愛フラグで進めたせいで、2/15に酷い目に遭った。すんませんした。

 

・川上貞代(節制)

 もっと都合の良い先生。たくさんコーヒーやカレーを作ってくれたり、川上ランドリーをしてくれてありがとうございました。cv渕上舞に気付くのにかなり時間がかかりました。本主人公のアウトロー感を一番加速させてたのは、多分この人じゃね?

 

・御船千早(運命)

 お金のかかる人というイメージ。最初に払った10万円は後で返してもらったけれど、相性占いでかなりつぎ込みました。他の女の好感度を上げるためにお世話になりました。方言女子は長所なのでもっと前面に出して行こう。

 

・東郷一二三(星)

 ひふみん可愛い(実在の名棋士ではない)。勝負中に厨二台詞で攻めてくるのがおもしれー女。修学旅行はこの子と過ごした。コープスキルもめちゃ強。正直、この子も怪盗団の仲間に入って欲しかったです。

 

・織田信也(塔)

 自分たちに憧れてくれるシ◯タ、良いよね。大人顔負けの銃スキルを持っているけれど、年相応の子どもらしさもある。その未熟さ故にトラブルも起こしてしまうけれど、きちっと克服してくれて良かった。

 

・大宅一子(悪魔)

 この人については何をしてくれたのかが本当に思い出せなくて、ちょっとwikiを見に行ってしまった。全くその気は無かったけれど、恋愛フラグ立てたせいで2/15に参戦させてしまう。すんませんした。

 

・三島由輝(月)

 お前、コープ結べたのか!と驚いたキャラの1人。コープスキルは強かったけれど、人間的な魅力は全く感じなかった。こういうキャラ居るよなーとは思ったが。あと、声のせいで時々『銀魂』の新八がチラついた。

 

・吉田寅之助(太陽)

 実はコープストーリーの満足度が高いおじさん。この人の過去から現在にかけての姿はかなり風刺要素が強い。腐った大人が多かった本編の中で、よくこの人は腐らなかったと感心する。アルカナが“太陽”なのもさもありなん。

 

・新島冴(審判)

 最初はめちゃ怖かったけれど、味方になってくれて本当に良かった。打ち解けると良いおねいさんだった。姉妹関係も改善して良かった。この人検事辞めそうだなーと思ったら、マジで辞めて弁護士になられました。今後のご活躍も応援しています。

 

・丸喜拓人(顧問官)

 最初はP3の理事長枠かと思っていたら、マジで良い人でした。それだけに良い人のまま敵対するのが本当に辛かった。皆の幸福を終始謳っていたが、丸喜先生自身がずっと辛そうだったのが引っ掛かるところ。最終決戦後も生きていてくれたので、今度は自身の幸福を掴んで欲しい。

 

 

 

 

  • 風刺強めのストーリー

 

 

 前回プレイしたP3Rと違い、今作は社会に斬り込んだ作品だった気がします。

 改心する相手も“法で裁けない悪人”たちで、実在しそうな悪い大人たちばかりでした。斑目の改心後も、某県議の号泣会見を彷彿とさせるものだったし。2学期ラスボスが大衆の意思というのも耳が痛い。

 

 P3の理事長もやったことの規模を考えると大概でしたが、今作の獅童はリアルな極悪人でした。ストーリーの都合上、法律で裁くことで落ち着きましたが、異世界の悪用を裁き切るのは難しいでしょう。かと言って、どうすれば良いかは悩ましいですが。明智に謝罪させることができなかったのが心残りです。

 

 心残りと言えば、もうちょっと仲間たちとの日常シーンを多く楽しみたかったです。P3の面々と違ってギスギスしてないし。

 要所要所で確かに配置されていましたが、特にオクムラパレスあたりから怪盗団絡みのシリアスなイベントが続いていて、それどころじゃ無かったのがちょっと惜しい。奥村春のような加入が遅かったメンバーへの思い入れが少し薄いのはそのせいかもしれません。

 

 ロイヤルから追加されたという3学期も印象深いストーリーでした。これまで相手取ってきた悪人と違って、丸喜先生のような良い大人と敵対しなければならないことには、かなり悩まされました。

 皆が幸せそうにしている姿を否定し続け、目の前に居る明智の存在をも拒まないといけないのは、ある意味強敵と対峙するよりも厳しいものがありました。……後で知りましたが、丸喜先生の現実を受け入れるバッドエンドもあったんですね。

 それでも、怪盗団の中で最も丸喜先生に救われたすみれのおかげで、丸喜先生に対峙することができたのが印象的です。幸福な現実に浸るよりも厳しい現実に立ち向かうことを選ぶ姿は、我々プレイヤーの心に刺さります。

 

 ラスボスである以上倒さざるを得ないのだけど、丸喜先生が生きていてくれて良かった。本当に本当に良かった。

 タクシードライバーとして現れたのは意外でしたが。アザトースの力なしでも良いカウンセラーだったと思いますが、吹っ切れる意味では全く違う道で再スタートするには、これで良かったのかもしれません。

 

 

 

  • そして“ぼくのなつやすみ”へ

 

 P5Rをクリアし、達成感を覚えた一方で、やはり怪盗団の皆と別れるのは寂しいです。絶賛ロスを感じております。

 ……こうなる自分を想定していたので。

 

 

 

 P5Sをクリア前に購入していました。

 聞けば、本編終了から約半年後の夏休みのストーリーだと言うではありませんか。

 

 実質“ぼくのなつやすみ”ですね。

 

 怪盗団との冒険もまだまだ終わりません。このおブログを書き終わり次第、始めようと思っています。

 

 おら、ワクワクすっぞ!

 

 

 

 という訳で、いかがだったでしょうか。

 

 プレイする前からわかっていたことですが、期待以上に楽しめました。

 それだけに、P4RやP6が現状Switch2向けに発売予定がないことが悔しい。もはや危機感すら覚えています。頼むよ本当。これだけのために新しくゲームハード買いたくないよ。Switch2ですらちょっと持て余し気味なんだから。

 

 さて、次回のおブログについて珍しく予告状を出します。

 次回でこのおブログは第120回。第100回の時にもやったアレをやります。まだ絶賛準備中だけど、何とか間に合うと良いな。

 

 てな訳で今回はこの辺で。サラダバー!

 

 

モ誕2026

 こんにちは、モンブランです。

 

 直近でもダブル台風に襲来されたり、地震が続いたりとロクなことがありませんが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 西暦は2026年へと移ろい、今年も誕生日を迎えました。

 

 書類上、自分の年齢をこれまで書いていたものからプラスワンしなければなりませんが、肉体年齢は全く重ねていません。もう数年は20代半ばで止めておきます。

 

 

 

 

 

 

 近頃は誕生日のありがたみみたいなものはだいぶ薄らいでおり、ショタ時代に味わった特別感はゼロどころかマイナスになっていそうな気がします。

 

 僕を生み育てたまいし母親は、僕の誕生日のことを「生んでくださったお母様に感謝する日」と宣っていますが、母の誕生日と母の日だけでは足りないのでしょうか。

 

 全く何もないこともないけれど、この薄味が今後数十年続いていくと考えると、ちょっとした無力感を覚えます。

 さりとて、時々Twitterで見かける「#〇〇生誕祭」みたいに晒し者にされるのも真っ平ごめんです。そもそもそのような予定など生涯皆無なので、ここはやはり、このおブログの表題通り「静かに暮らす」ことを目標に過ごそうと思います。

 

 

 

 

 

 

 ……これで終わるのもちょっと味気ないので、最近の話を少しだけ。

 

 

 もう先月の話になってしまいましたが、第何回か忘れましたがモンブランツアーズ(弾丸版)やってました。

 元々観光要素の薄いツアーズなので、飯処と甘味処を押さえれば、やってやれないことはないという知見を得ました。

 次回の予定は立てられていませんが、早くてお盆あたりにやれたら良いですね。あと、ツアーズにて、僕の今のクルマに乗れるのは早ければ今夏が最後かもしれません。いや、流石に気が早いかもしれないけど。

 

 

 

 

 

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 それと、恐るべき事実が発覚しました。

「坊(ボン)」と呼び親しまれていた我らが亀が、実はメスだったのです。

 幼児期では性別の特徴が出づらく判別が困難だったのですが、ご覧の通り可愛げもなく大きくなったこの亀には、メスとしての特徴が表れていたのです。チャッピー曰く、甲羅の形や爪の長さからほぼ間違いなくメスだそうです。

 お前は「坊」じゃなくて「お嬢」だったのか!

 尤も、この亀にツガイを用意して交配させるつもりは元よりないので、オスだろうがメスだろうがこの際関係ありません。

 ジェンダーの多様性が謳われる今日です。

「坊」は「坊」のまま、今後ともふてぶてしくも愛らしく生きていってくれれば良いと思います。

 

 

 

 

 あとは、ペルソナ5を始めました。

 そして、ハマりました。

 やる前からわかっていたことではありますが、何なんですかこの面白いゲームは! 日常生活をガシガシ侵食してきています。

 

 P3Rを経験していたおかげで、割とスムーズに進められています。途中で水族館の解放がわからなくて刑務作業が一時滞ったり、ゲリラ豪雨で千早に相性占いしてもらえなくなって頭を抱えたりと、上手くいかない部分もあるけれど、まあまあまあ。

 

 プレイ前から目をつけていた双葉ちゃんを仲間にできていよいよテンションも上がり、惣治郎パパとのコミュも進み、佐倉家の様子をほっこりしながら見守っています。

 

 あとは、今作は歳上ヒロインが多いですね。僕は歳上キャラは攻略対象外なので、これまでもラブプラスでは寧々さんルートだけやってないし、P3Rでも千鶴コミュを解放しないまま最終決戦に臨んでしまったこともありましたが、今作ではそうもいかないっぽい。

 川上先生は声アド取れるのでちゃんと早めにランク10にしました。マッサージ助かる。

 武見先生は貼る大気功を半額にしてもらえたあたりでしばらく放置していますが、追々落とします。

 

 人間パラメータも順調に上げているので、後半のスケジュールがよほどタイトでない限りは大丈夫そうな気がします。

 

 ストーリーも結構面白くて、自分なりに伏線を拾っていますが、どう展開していくかが楽しみです。

 

 スキンヘッドの赤い彗星な声の人は言わずもがなだけど、明智はやっぱり怪しい。

 テレビ局で会った時もモルガナの言葉が聞こえていた節があります。

 それに、名探偵の名推理の所以が“探偵=犯人”という構図にある、というモチーフも、昔の映画の『k-20 怪人二十面相・伝』での明智小五郎で見たことがありますし。

 

 丸喜先生は……どうなんだろう? P3の理事長以来、物腰の柔らかなおじさんは疑いにかかっているのですが、この人はガチで良い人っぽいんですよね。

 ただ、 認知訶学を研究しているのが引っかかります。何かの拍子に力を手に入れたら、悲しみや苦しみのない世界を創るとか言って、『DEATH NOTE』の夜神月みたいな闇堕ちの仕方をしそうな気もします。

 スキンヘッド議員との繋がりは特になさそうではあるのですが果たして……?

 

 あとは、芳澤かすみ女史。コープが5でMAXになってしまって「あれ?」と首を傾げました。10まで進められないにしては、5相当に半端な関係性なので、何か特別な条件があるのでしょうか?

 おまけに、冒頭のカジノで彼女らしき怪盗の姿もあったので、何かしら進展があるとは思いますが……。ただ、その時も味方っぽくはありつつも怪盗団の仲間ではなさそうだったので、彼女の立ち位置が気になります。

 亡くなったという妹も関係あるのかな……?

 

 てな具合に、謎多きストーリーを進めるのがめちゃ楽しいです。

 クリア目指して頑張るぞい。

 

 

 

 

↑という文面を4日前に書いていましたが、その後のプレイで結構物語が進展してしまいました。

 

 

 明智はやっぱり敵でした。ミステリ小説をこれまでそれなりに読んできたので、伏線拾うの得意なんです!(cv◯崎敦美)

 双葉ちゃんがスマホを触っていたのも何か仕込んでいたんだろうなと勘付いていました。

 が、ムービーの途中で画面がモヤっていた部分で、怪盗団が対明智の作戦を立てていたのは、予想できませんでした。坂本・声が大きい・竜司もよく明智にバレずにやり切ったと思う。

 パレスを使ってジョーカー暗殺偽装の作戦もお見事でした。……そもそも、ジョーカー逮捕の場面で本物の警官隊をパレスに連れてきて逮捕させたのは、その数から言ってちょっと無理があるような気がしましたが。

 新島姉さんが味方になってくれたのは嬉しいです。オタカラこそ奪取できていないものの、実質歪みが解消されたも同然で、表情が柔らかくなっていたのが印象的でした。

 惣治郎パパはマジでパパ。

 

 芳澤さんが怪盗団とは別口でペルソナを得て、主人公を助けてくれた理由は納得できました。

 双子要素でまだ何かありそうな気もするけど。

 

 明智も獅童の下で暗躍していたことが発覚しましたが、その理由が獅童の思想に共感したから、というのは嘘くさいです。

 敢えて、自分の能力を獅童に売り込んだ理由が別にある気がします。

 それに、主人公をあっさり殺害していたものの(失敗してはいるが)、主人公に対して素の自分を見せていたような様子がいくつか見受けられました。アレで実は結構主人公に惹かれていたんじゃないか……と思うのは、穿ち過ぎでしょうか。

 コープ8でも「君が嫌いだ」と主人公に向けて言っていましたが、怪盗団に近づく意味で逆効果なことを言うべきでは、本来ないでしょう。

 とは言え、良き好敵手ではなくガチ敵になったので、容赦なくぶっ潰します。

 

 

 丸喜先生は、ね、信じてるからな。頼むよ。

 

 

 

 

 

 

 という感じでした。ペルソナ5の話が長いね。

 

 

 にしても、P4RやP6についての発表が最近続いていますが、マジでSwitch2では出ないのかな?

 専らSwitch2でしかゲームをやらなくなったので、このままお預けを喰らってしまうのでしょうか?

 一応P4Gは持っているんだけど…………ねぇ?

 

 

 閑話休題。

 誕生日に何もないこともないけれど、特筆すべきことはないんですよね。

 来年以降もこんな感じになりそうです。多分。…………うん、多分ね。

 

 

 てな訳で、今回はこの辺でサラダバー!

 

 

下書きにさようなら!(2)

 こんにちは、モンブランです。

 

 この世はシーソーゲーム。どちらかが浮けばどちらかが沈む。GWで浮かれている人たちの煽りを受けて、マシマシの労働に沈没しているのが僕です。何度も擦ったネタではありますが、ガ◯デムウィークですよ、こんなの。何がゴールデンじゃい。

 

 さて、そんなネガティブスタートを切った5月も、下書き消化のおブログを書こうと思います。

 下書きというよりも、普段言及を割けていることを可能な範囲で曝け出しているだけとも言えますが、「下書きにさようなら!⑵」という体でお送りします。2って不吉な数字だよね。令和リメイクすれば声優も付きそうだけど(何の話)

 

 今日も今日とて、言えない想いを電子の海に乗せて届けましょう。震える哀を込めて。

 

 

 

 

1.人類幼稚化説

 

 主語が大き過ぎ。内容も過激派。ということを書き手も読み手の間で共通理解があるものとして、これから述べていく。

 

 何の話かと言えば、会社での話。年度が変わる度に新入社員が来て、どうしてか僕はその対応をさせられることが多いのだが、年々新卒の彼ら彼女らが幼くなっていくような気がするのだ。

 いや、わかっている。実際に年齢差が開いていくのは数字に出ている。だが、数字の開き以上に、ひよっこたちが幼い。子どもを脱しきれていないように感じる。

 

 ここで言う幼さをもう少し具体的にするならば、積極性や責任感だろうか。

 勿論、こちらが教えなければ何もわからないのは百も承知だから、丁寧に丁寧に、お客様をおもてなしするが如く、それはもう優しく易しく教えてさしあげる。

 ただし、その指導内容には意図的に穴を設けてある。質問をしてもらいやすくするためだ。意地悪のつもりはないので、そこまで難しくはしていない。教わった内容を自ら実行しようとシミュレーションするならば誰でも必ず疑問符が浮かぶであろう内容だ。それをこちらに訊いて欲しい。

 そんな期待を胸に「質問はある?」と訊ねると、返ってくるのは嫌な沈黙だ。自ら質問を捻り出さないどころか、この沈黙の責を他人頼みしているような、そんな空気感だ。

 落胆と同時に近い未来を予知できた。ここで訊かれなかったことは、個々人でバラバラのタイミングで訊きに来るに違いない。何なら、こちらから指摘しない限りわからないまま沈黙を保つ者まで現れるかもしれない。

 

 それが嫌なら、というか元から完全な説明をすれば良いじゃないかとおっしゃるかたもいるだろう。結果から見ればその通りなのだが、いつまでも「欲しいもの欲しいと言えば与えられる気がしていたあの頃」気分では困る。ぼーっとしているだけでお給金を貰えると思うな。

 

 できないなりに何とかしようとしているならば、こちらも力になろうと思うが、口だけ開けて餌を自分で取りに行こうとしないぴよっこの面倒を見る義理はない。慣れない新社会人生活、心身共に疲れて余裕もない、そんな私たちなんだから優しくしてよ!なんて甘えが通用すると思うな貰った給料の分責任持って働きやがれ!

 

 などと言える訳もなく、メンタルケアを徹底しろという上からの命令の下、蝶よ花よと大事に大事に、それはもう非効率に教育をしているのでした。

 

 閑話休題。とにかく、一定の年齢に達しただけの子どもが増加傾向にあり、このまま行ったら人類は幼稚化し、過去人の遺産を食い潰すだけの赤ん坊だらけになってしまうのではないかと、危惧している。

 危惧はしているが、具体的な対策は何ひとつ取れていない。ただ、遠大なカウントダウンを見守るのみである。

 

 ほどほどでも良いから、みんな頑張ってください。

 

 

 

2.鷺沢文香さんとスパーリングしたい

 

 ちょっと愚痴が多かったので、明るい話に切り替えようと思う。いや、明るいのか、これ?

 

 最初に言っておくが、僕は別に鷺沢さんに対して何ら含むところはない。推すほどではないが、アンチでも全くない。

 ただ、同じ読書好きとして力比べをしてみたいだけである。自室の蔵書はなんぼ?とかビブリオバトルとか。

 

 僕はミステリに少々偏った濫読家である。その模様は以前書いた「モンブランの100冊」を参照してもらえば、おわかりいただけるかと思う。何なら、自室の本棚をご覧になったかたならば一目瞭然だっただろう。

 

 面白い本なら何でも読んでみたい。あらゆるジャンルにアンテナを張っているつもりだけれど、一人ではどうしても限界がある。故に、他の読書家のかたにもおすすめを教えて欲しいのだ。互いに既読の本について感想を語り合うのも面白いが、やはり新規開拓のための助言を求めてみたい。

 

 推しとかガチ恋とかそういうものは全くなしで、鷺沢さんとは心ゆくまでスパーリングした後で、読書友だちになりたい。

 次元の壁を越えて、語らいたい。

 あ、ちなみに、高垣楓さんとか北条加蓮さんとかは、次元を越えて会いに来なくて良いです。供給過多だとオタクのキャパでは耐えられませんので。鷺沢さんくらいで十分です(失礼)

 

 てな訳で、鷺沢文香さん、対戦よろしくお願いします。

 

 

 

3.ペルソナ5に手を出す勇気がなかなか出ない

 

 僕の積みゲーの中で「やりたいけど手を出すのが怖いゲーム」として不動の地位を築いているのが、ペルソナ5である。

 

 怖いというのは、やりたくないという意味では断じてない。

 下手に手を出すと、比較的長期間にわたって日常生活に影響を及ぼすほどハマってしまうのが、容易に予想できるからだ。

 

 ペルソナ3Rの時に、僕は学んだ。クリアまでのプレイ時間が結構長い。学生生活の日常と伝奇的なな非日常の往復は中毒性があって危険。キャラクターへの愛着は逆にクリアへの意欲を複雑にしてしまう。最後までやり遂げたい反面、彼ら彼女らと別れたくない。特に、3では最後に主人公に置いて行かれてしまったので、アイギスたちと一緒に今もその背中を置い続けている。

 

 みたいなことになるだろうから、現実の日々で他にやるべきこと、やりたいことが多い時期には、なかなか手を出しづらい。

 

 やりたいけどやりたくないというアンビバレンス。

 

 が、今遊んでいるデジモンストーリーを終えたら、流石にペルソナ5に手をつけようと思っている。

 やりたくないとか生意気なことを言っておきながら、結局はやりたいんである。そもそも、やるつもりだから買っておいた訳だし。

 デジモンストーリークリアまでどのくらいかかるかはまだわからないけれど、夏頃にはやれるとは思う。

 

 ま、言うてアイギスみたいなcv坂本真綾の最高のキャラみたいなのは居ないだろうから、ペルソナ5は3ほどのどハマりしないだろうよ。ガハハ!(フラグ)

 

 

 

 

 

 いかがだったでしょうか。

 

 世間がGW(ガッ◯ムウィーク)だった反動で、こちらは休めていないにも関わらず、クソ忙しい日々を現在進行形で過ごしております。

 毎晩寝る前のアリナミンナイトリカバー錠が欠かせません。

 

 去年の同じ時期にも同じような惨状が見られましたが、去年は沈静化するまでに6月の頭までかかっていました。今年はいつまで続くかね。

 

 生きていたらまた6月にお会いしましょう!

 

 さよーーならーーー!

春はどこに来た?

 こんにちは、モンブランです。

 

 4月になり去り惜しみしていた冬もようやくフェードアウトした今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

 年度替わりは色々と慌ただしく、それというのも学校も会社も体制が切り替わるタイミングが皆一緒なせいであって、少しくらいずらした方がマシになるんじゃないかと思う反面、どうせ落ち着かないのなら4月の頭に全集中させた方が下手に分散させるよりも上手く機能してくれるのかもしれません。

 

 

 さて、僕自身も世間の例に漏れず変化の波に溺れること現在進行形です。通勤電車での読書時間を割いてこのおブログを書いています。帰宅後に書くような時間的体力的精神的な余裕がないからですね。

 もう少し現況が落ち着けば、キラッ!満開スマイルを浮かべることができそうなのですが、その頃にはもうお花見シーズンは過ぎていることでしょう。元から桜も桜餅もあまり興味はないけれども。

 

 

 世情も世情なら、気候もまた不安定ですね。雨がどっさり降ったかと思えば、晴れの日には初夏を思わせる暑さが襲いかかってきて、もう何度思ったかわかりませんが、四季は二季になってしまったニキ。衣も布団もまた替えどきかもしれません。

 

 

 

 

 明るい話も少しはしましょう。先月末に待ちに待ったゲームが発売されました。

 

 

 

 劣化ロックマンエグゼなどと言われた不遇の名作『流星のロックマン』が、我々の元に帰ってきてくれました。

 いやね、確かに低年齢層向けにしてはストーリーが暗いし、1から3バージョンにするのはちょっとやり過ぎな気もしたし、アニメも漫画も大失敗していたけれど、良いゲームなんですよマジで。

 宇宙で父親が行方不明になったのをきっかけに、心を閉ざし引きこもりになってしまった星河スバルくんの成長譚は、通してプレイすればとてもやり応えがあります。1〜3全てのタイトルで地球を護る最終決戦後に死にかけていて、3に至ってはもう超小学生レベルで覚悟がキマり過ぎで、当時中学生だった僕も置いてけぼりにされてしまったほどでした。

 令和のゲームでお約束になりつつある難易度設定のおかげで、忙しい社会人にも優しい仕様になっています。DS時代に多過ぎたエンカウントも調整できて非常に助かる。

 定価でも5000円を切っていて、あらゆる意味で手に取りやすくなっているので、昔プレイしていたかたも、ミリ単位でも興味を持ったかたも買って損はしません。

 ぜひぜひやってみてください。

 

 

 

 

 他に何か書けるようなことはあっただろうか?

『超かぐや姫!』のオタクになっている話は、今さらという感じもします。

 ネトフリもキャンペーンを使って契約しました。多分もう視聴回数がそろそろ二桁いきそうです。実写版『 CITY HUNTER』も観ました。初めて前のめりになった漫画実写化でした。鈴木亮平がカッコ良かったです。

 積読消化も頑張っています。3冊読んで5冊増やすペースです。おかしいね。減らないね。

 そんな感じでした。

 

 

 

 

 いかがでしたでしょうか。いかがも何もありませんね。

 大小問わず目の前の厄災をちぎっては投げを繰り返す内に、春は過ぎ去ってしまいそうな気がします。

 みんな大変だと思います。そこそこ頑張って1日1日を大事に過ごしましょう。捨てる神あれば燃やす神ありです。あ、違った、拾う神ありです。

 

 手短ではありますが、今回はこの辺で!

 また来月!

下書きにさようなら!(1)

 こんにちは、モンブランです。

 

 ブログとエッセイの違いとは何だろうという疑問を何となく抱きつつ、結局解決させないまま本題に入ります。

 

 僕の愛好するとある作家さんが、呟きに補足文章を入れたエッセイシリーズを、10年以上も執筆されています。その真似をしてみようという思いつきが、今回のおブログです。

 

 僕のTwitterでもいわゆる“下書き”は存在していて、その大半がヤマなしオチなしだから何?みたいな感じで、だったら普段の呟きにヤマもオチもあるのかと言われたらそうでもないのですが、とにかくこの場でエッセイのような形で下書きの一部を供養してあげようという試みです。

 

 期待はせずに目を滑らせてくれたら嬉しいです。つるっ。

 

 

 

 

 

 

・人間の諸問題の原因の大半はコミュニケーションの不足にある

 

「大半」とワンクッション置いているが、全てと言い切っても良い気がする。喧嘩や離婚、果てには国際問題まで、コミュニケーションの不足が原因であると、僕は思っている。
 伝えるべきことが物理的あるいは心理的に遮られた結果、双方の間に不和や不具合が生じて、それらが多種多様な形で顕在化する。いかに歴史を重ねて技術的進歩が見られたとしても、この問題はいつまでも付き纏う。人間の生物としての未熟さもあるかもしれないが、異なる思想の持ち主が数多いる時点で、その衝突は避けられないだろう。尤も、思想を完全に統一してしまおう、というSF作品に出てきそうなポリシーの行き着く先は、停滞と滅びだとも思うけれど。
 話のスケールが無意味に大きくなってしまった気がするので、身近に縮小してみよう。
 交際していた男女の別れ話。彼女から別れを切り出され困惑する彼氏。彼女曰く、小さな不満を募らせていたそうだ。
 私から繋がないと手を繋いでくれない。贈り物にラッピングがない。会う時に複数の用事をまとめてこなそうとするのが気に入らない。エトセトラエトセトラ。
 彼氏からしてみれば寝耳に水の話だった。彼はボディタッチがあまり得意でないことはあらかじめ伝えていたし、ラッピング用紙が溜まっているのを彼女が嘆いていたのを以前聞いていた上で気遣ったつもりだったし、複数の用事の消化に至っては効率の面で何が悪いのかさっぱり理解できなかった。
 何よりも、彼女がそれらの不満を交際の解消以前に伝えてくれなかったことが、彼氏にとっては疑問だったのである。
 彼氏がそれを伝えたところ、彼女は不満を伝えるのを遠慮して我慢していたのだと言う。
 なるほど。その場その場での愛想を無理に良くしようとして関係が破綻するまで抑えていたなんて莫迦みたいじゃないか。些細なことすら言い合えないなんて、所詮はその程度の関係だったのだなと、彼氏はそのような感想を持った。
 みたいな話もありふれたコミュニケーション不足に起因する不和である。この彼氏というのは、10年以上前の僕のことなのだが、僕にも言葉や言語外の彼女からの意思表示をもっとくみ取るべきだったし、自らももっとわかりやすく意思表示すべきだったと、今では思う。効率を求める点では今でも時々お叱りを受けるのだが、叱ってもらえることをありがたく思わねばなるまい。と同時に、自分がそれを悪いと思っていないことも伝えて、擦り合わせをしていかねばなるまい。
 こんな具合に話し合いで解決できればこの世に戦争など起こらないし、それよりも遙かに規模の小さいカップルの不和などもないのだろう。この場で明確な解決策を提示することはできないが、コミュニケーション不足という原因を原因として念頭に置くところから始めるのが良いかもしれない。

 

 

 


・流行り廃りを繰り返すのはミステリも例外じゃない

 

 この一言に尽きる。補足すべきことはないようにも思えるが、少なくともその真意くらいは説明しても良いかもしれない。
 以前のブログで『硝子の塔の殺人』という小説について語る際に、新本格の終わりについて触れていたが、近頃のミステリはむしろ本格への回帰が見られるような気がする。
 世界的にはアンソニー・ホロヴィッツなどに代表されるポスト・クリスティとも呼べる作家たちの台頭が見られる。また、近年の日本のミステリで最も話題を攫ったであろう、夕木春央の『方舟』も、使い古された“クローズド・サークル”が用いられていた。古典的な手法をベースに、現代の作家がひと工夫を加えた作品群が、今のミステリというジャンルを担っている。
 と、僕が以前予想していた通りの傾向は、確かに、一定程度は見られる。しかし、それが全てとは言い切れない。古典本格ベースの一方で、“特殊設定ミステリ”の存在も無視できないのである。
 ネット小説から端を発して、メディアミックスによって人気が加熱した『薬屋のひとりごと』もまた、中国王朝をモデルとした“特殊設定ミステリ”である。キャラクター人気もさることながら、ストーリーと主人公の個性を支える謎解き要素もまた、この作品が幅広い層から人気を得た要因だろう。他にも、近年電撃文庫や星海社などのライトノベルレーベルから、ミステリ、もしくはミステリの文脈を用いた作品が刊行されるようになり、それぞれ人気を博している。こちらも詳細に語りたいが、それだけで相当な紙幅を費やさねばならないから、ここでは割愛する。
 また、人間の警察とAI捜査官がタッグを組んだ『瞬きすら許さない』という作品が本場イギリスで高く評価され、日本でも創元推理文庫から先日発売された。この作品について、読書家としても知られる、メタルギアの生みの親たるゲームクリエイター小島秀夫氏が推薦文を書いている点も興味深い。これを書いている時点では購入はしたものの未読であるため、早く読みたい。
 以上の通り、ミステリは流行り廃りを繰り返し、新たなミステリのタイプも生まれようとしている。小説そのものの衰退は無視できないが、手を変え品を変え、ミステリは我々を魅了し続けてくれるだろう。
 というのが、一人の本読みのささやかな願いである。

 

 

 

 


・働くコツは他人に期待しないことと敵を作らないこと

 

 これは仕事の場に限らないと思うが、少なくとも、現在の自分にとってはこの考え方が仕事に役立っている。
 一つの職場に居ても複数の人間が集まれば、その仕事ぶりや個性に差が出るのは当たり前だ。故に、自分が望む水準に他人が至らないこともざらにある。その原因が、当人にとって意思はあっても能力が足りなかったり不運に見舞われたりした場合はフォローするが、怠慢や悪質な誤魔化しなどがあった場合は、我ながら人格が変わるレベルでこっぴどく叱っていた。
 これは過去の話である。今では他人に何かを望まない。個々人の事情や思惑があるのはわかるが、それらに自分の仕事が影響されるのは非常に煩わしい。もちろん、作業を分担することは多くあるが、上手くいったらめっけものくらいに思っていて、失敗した場合を基本として備えを常にしている。他人を信じることが尊ばれることが多いが、信じないことで上手く回ることもあるのだ。信じない、ではなく、委ねないと言った方が聞こえは良いだろうか。 いずれにしても、他人に望まないことで感情の面でもとても楽になった気がする。叱らないことで、優しい人と思われることも多くなった。相手に関心がなくとも、人は他人に優しくすることができるのだが。
 さて、これだけだとドライな人間だと思われそうなので(実態はその通りかもしれないが)、ウェットとはいかないまでも、温かみのありそうな心がけの話を添えよう。
 独善的な行動を取ったり、相手を批判するような発言をすれば、同じ職場の人間といえどたちまち敵へと変貌する。その場限りの関係であれば、自らの正当性を主張するためにそのような行動を取ることもあるかもしれないが、職場での人間関係はほとんどが長期的なものになる。短絡的な行動を取って痛い目を見続けるのはこれからの自分自身なのだ。
 ではどうすべきか。「情けは人のためならず」を実行すると良い。その場では多少自分が骨を折るようなことがあっても、貸しを作っておくことで、当初は思いもよらなかったメリットが舞い込んでくるのだ(余談だが貸しを貸しと思わない人間は経験上勝手に自滅している)。飲み会などを忌避する人たちの心情も大いに理解できるが、最近の世の風潮のお陰か不愉快な思いをさせられることは少なく、仕事の一部と割り切れば、苦行ではなく今後のための投資にできる。
 別に会社にはお友達作りをしに来ているわけではないのだ。深いパーソナルな部分に干渉し合わない程度に、会社の人間とも仲良くなることはできる。おかげで他部署の情報を入手できたり、予算に関わる部分で便宜を図ってもらったり、何より業務におけるコミュニケーションを円滑に運びやすくなったりと、美味しい目にありつけている。
 ビジネス書などに書かれている内容で、読んだ当時は感銘を受けても、それを実践に移せることはほぼない。僕がここまでに書いたこともまた、誰の何の足しにもならないかもしれない。そもそもが、僕が誰かに何かをかくあるべしと諭せるほどの立場ではないからだ。
 僕の書いたことを素通りしたり、受け入れられなかったりするのは大いに結構だが、仕事をする中で自分なりの攻略法を意識的に持つと良いかもしれない、とだけは述べておく。

 

 

 

 


 さてさて、いかがだったでしょうか。

 

 普段と若干毛色の違う文章だったかもしれませんが、自分としては微量ながら新鮮味があって楽しかったです。もしかしたらまた同じ催しをすることがあるかもしれないので、ブログのタイトルにナンバリングをつけてみました。・・・・・・まあ、ジョジョ4部実写映画のように、ナンバリングがあっても続編が永久に未定の場合もありますが。

 

 今年度のおブログはこれで最後ですが、打ち切る意思は特になく、4月以降も続けるつもりなので、お付き合いのほどよろしくお願いします。
 

 ではでは、今回はこの辺で!