こんにちは、モンブランです。
……お久しぶりです。最後に更新したのが1月の下旬だったでしょうか。それ以前もよく前書きで「忙しい」と言っていたような気がしますが、今はその比じゃないほど仕事が忙しくて、余暇の中からブログを書く行為が消え失せたまま2ヶ月ほど経過してしまった次第です。
僕のことをまさかブログで生存確認している人は居ないでしょうけれど、大丈夫です、生きてます。
仕事で忙しくしつつも、デレステやシャドバやってたり、小説書いてたり、シャニマス始めてたりしてるくらいなので。
勿論、本も読んでました。割ける時間が少ないせいで、量は流石に減りましたけれど。
ということで、最近読んだ面白かった本の話をします。どーん。
1.伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(16)黒猫if 下』電撃文庫
黒猫が幸せになってくれて満足です!!!!
という一言に尽きるのですが、流石にそれだけだと不親切なので、もう少しちゃんと語ります。
本編で桐乃がアメリカに行った後、京介に自分のオタクコレクションを捨てるよう連絡して来ない世界線が、この黒猫ifになります。
上巻のゲー研合宿を経て付き合うことになった京介と黒猫は、周りにも祝福されつつ、時々痛々しくも初々しいカップルになっています。本編だと8巻あたりのエピソードを彷彿とさせますね。
“運命の記述(デスティニー・レコード)”や神猫などにも懐かしさを覚えつつ、嫌な予感が拭い切れません。
“運命の記述”は付き合ってから2人でやりたいことを書き綴ったノート。本編ではその中に、
「先輩と別れる。」
というものがありました。黒猫としては京介への好意と桐乃への友情の板挟みだったんでしょうね、昔リアルタイムで読んでいた時はひっくり返ったものです。
ただ、本編の時とは“運命の記述”にまつわる大きな違いがありました。
黒猫ifの京介は、
「“運命の記述”……いっちょ俺にも書かせてくれよ」
と、積極的な姿勢を見せるのです。本編だと“運命の記述”は黒猫1人で書いていたので、ノートには言わば彼女1人の理想郷がありました。しかし、そこに京介の意思と願いが加わることで、やがて来る大きな分岐に新たな結論が出されます。
本編で打ちのめされた黒猫推しの方、あるいは少しでも黒猫を不憫に思った方にはぜひぜひ読んでもらいたいです。
僕的にこっちが本編で良かったんじゃないかと思ったくらいでした。ハッピーエンド万歳。
2.スティーヴン・キング『書くことについて』小学館文庫
当時中学生くらいの頃だったでしょうか、図書館で旧訳版の『小説作法』を読んで、僕はとても感銘を受けました。一時期、こういう文章を書くための本を色々と読み漁っていたことがあったのですが、今でも頭と心に残っているのはキングの『小説作法』だけでした。
最近になって、ふとまた読み返したくなり、古い本なので新訳版が出ていないかと思い調べてみたら、何とまあ8年前に出ていたじゃありませんか。
こういう時はノリと勢いに任せるのが吉だと、僕はそのままその脚で本屋に向かい、バチコリと購入しました。
旧訳版との違いは流石に思い出せないのですが、内容は大きく変わっていないように思えます。
前半はキング本人の生い立ちや、作家になる前からの、本と書くことへの向き合い方が書かれています。特に奥さんとのことが丁寧に書かれていて、奥さんが居なければ“現代トップクラスのストーリーテラー、スティーヴン・キング”は居なかったでしょう。そう感じられるほどに、奥さんへの感謝が綴られています。
……実際、キングは一時期ドラッグや酒で廃人寸前でしたからね。優れた作家と人格者であることがイコールで結びつかない、典型例です。
後半はかなり実践的なアドバイスが書かれています。
勿論、彼は英語圏の人なので、日本のように文字数では語数を意識しているなどの文化的な違いはありますが、とても参考になる内容ばかりでした。
物書きの人に限らず、“書くことについて”一度じっくり見つめ直したいと思う人、スティーヴン・キングに興味のある人にはオススメの本です。
堅苦しいハウツー本ではなく、有名作家からの面白い授業を受けているような感覚で読めるので、お気軽に手に取ってみてください。
さてさて、いかがだったでしょうか。本当は最近出た『かがみの孤城』の文庫版なども読んでいたりするのですが、字が大きくて読みづらいとか文句を垂れそうなので割愛。
あとは、漫画もよく読んでいました。今年のマンガ大賞を受賞した『葬送のフリーレン』や、『乙嫁語り』の最新刊などなど。その辺りも、いずれブログに書くと思います。
そんなこんなで、シャドバの新弾リリースを待ちつつ、今回はこの辺で。
アリーヴェデルチッ!