モンブランは静かに暮らしたい。

静かに暮らしたいのに、好きなことの話をすると静かでなくなってしまうブログです。

趣味としての小説家

 こんにちは、モンブランです。

 今回は普通に趣味の話をしたいと思います。
 いやー、実は僕、趣味で小説を書いてるんですよー。……顔や素性の見えない媒体だからこそ、こんなフランクにカミングアウトできるのですが、はい、僕は小説を読むのと同時に書くことも趣味にしているんです。

 

https://mypage.syosetu.com/116958/

小説家になろうでの作者ページです。このブログと同じペンネームで書いているのでよろしくね。

 

 さて、そう多くない機会ではあるものの、この趣味を人に打ち明けることがあるのですが、大体の人から何故小説を書くようになったのかと訊かれます。
わかる。普通の人は小説なんて書かずとも健やかな日常生活を送ることができるというのに、君は一体どうしてそんな妙なことをしているのだねと、疑問に思う気持ちが。
ただ、こちらとしては困ったことに明確な回答を提示することができません。何となく書きたくなったから、としか言いようがないのです。

 人よりもやや本を読むことが多いのは確かですが、読書家イコール小説家になるとは限りません。たまたま、本を読んでいるうちに僕の中で小説を書きたい回路が働き始めた、というだけで、少年漫画の前向きな主人公のような明確な目標もありません。誰にとってかはさておき、残念ながら。
 そんな宙ぶらりんな動機ではありますが、驚くべきことにこの趣味は10年以上続いています。年月の中で多少形が変わることがあっても、10年以上も続く趣味というのはそう多くはないのではないでしょうか。

 

 書き始めは確か小学校高学年くらいに書いた絵本だったような気がします。少年探偵が怪盗を追い詰める的な話を書いていました。江戸川乱歩の少年探偵団の影響をもろに受けています。当時大好きだったので。わかりやすいですね。

 そこから中学に入ったあたりで、絵と話が分離し、小説を書くようになりました。当時はガチ文学を読み耽っていたせいで、文体もガッチガチに固かったです。今の僕の文体を知る方が読んだら「嘘だろ」と驚くレベルだと思います。絶対に誰にも見せませんけどね。

 しかし、転機が訪れたのは、中学3年の時に出会った『涼宮ハルヒの憂鬱』です。そこから僕はオタクの道へとコロコロ転がっていくことになるのですが、それと同時にライトノベルと出会い、小説とはこんなに面白くても良いのかと感銘を受けました。今までも面白くなかったわけではないのですが、何というか、ファニーとインタレスティングの違いみたいな感じでしょうか。とにかく、これは僕の中で大きな転機でした。
高校で僕は文芸部に入り、ライトノベルを書く練習を始めました。ライトノベルの一人称小説は主観人物の内面にとにかく入り込み、これは僕の好きな少女漫画にも共通する部分であるため、すぐに慣れました。それと同時に小説を書くことへの緊張感も解れたのか、小説の登場人物がそこを小説であると認識しているかのように振る舞う、所謂メタネタを使うようになりました。メタネタはあまり多用するとフィクションとしてのあるべき一線を超えて、返って読み手を白けさせてしまうのですが、そうならずに面白がれる程度のバランス感覚はこの時に養えたと思います。

 高校3年の時に、僕が文芸部に入っているのを知られていたため、クラス劇の脚本を任されたこともありました。クラスメイトからの要求を受け、書いては消し書いては消しを繰り返し、かと言って高3の忙しい時期に勉学を疎かにはできず時間が限られていたため、この時から文章を書くのが早くなったような気がします。ついでに言えば、演じるクラスメイトに自分の書いたセリフを全校生徒や一般のお客さんの前で読まれるという経験から、人に自分の文章を読まれる恥ずかしさ、みたいな可愛らしい羞恥心もお亡くなりになってしまいました。

 そして、大学に入って創作サークルに入部してからが一番小説を書いた時期だったと思います。高校の時以上に自分の書いた小説に対してリアクションをもらえる環境だったため、楽しくて更に書く手が止まらないといった感じです。2泊3日の合宿も楽しかった。みんなで寝不足になりながら必死になって作品を完成させたのは今でも良い思い出です。他人の作品に対しては、自分のことを棚に上げてかなり評価は辛めなのですが、それでも良い文章を書く仲間も少数ですが居てくれたおかげで、読む方でも楽しめました。

 そうして社会人になった今でも、賞に応募するでもなく小説を書き続けています。やめるにはあまりに自分に染み付いてしまったんでしょうね。大学から継続している連載だけでなく、社会人になってからも新連載を始めてしまう始末です。

 決してお金にはならないけれど何かを得られそうで、それ以上にはっきり楽しいと思える趣味。

 それが僕にとって小説を書くことなのです。

 楽しいと思えるうちは、あるいは僕の中の言葉の泉が枯れてしまうまでは、この趣味を続けていきたいと思います。

 あと、僕の著作に対しての感想はいつでも募集しています。
 というか、社会人になってから中々もらえなくなってしまったから、感想ください! お願いします! 何でもしますから!

 

 ではではっ、今回はこの辺で。