こんにちは、モンブランです。
もうほとんど夏なんじゃないかと思うくらい暑いですね。かと思えば雨も降ってたりするので、六月を前にしてもう梅雨の気配もあります。少なくとも、春はもうお亡くなりになってしまったのは確かなようで。
さて、今回のブログですが、前回の続きで小説を書く趣味の話をしたいと思います(最近ブログのネタがないんです)。
前回は僕が趣味で小説を書くようになった経緯について話したので、今回は僕が小説を書く上でのこだわりを語ります。
……いや、まあ、興味ないでしょうけど、本を読む上で作家さんのこだわりや癖を知るのも面白いので、そういうものの見方の助けに…………なったら良いなぁ。
それはさておき、僕が小説を書く上でのこだわりは、大きく分けて3つあります。
①会話が多い
会話劇のノリの良さは、僕が今まで褒めてもらったことの多い特徴ですね。ちょっと実際に例を挙げてみます。
「私は年下らしく可愛らしく晴輝兄と呼んでいるのです」
「厄介ごとを押しつけてくるとてもとても厄介な妹分だよ。ただでさえ一人の妹に手を焼いているのに」
「良いじゃないですか、晴輝兄は正義の味方なんですから」
「そんな立派なものじゃないよ、僕は」
「じゃあ、女子小学生の味方?」
「範囲が狭すぎるだろ。むしろ、それは女子小学生の敵だ」
「合意さえあればロマンスの予感がしませんか」
「犯罪の臭いしかしないよ。僕をロリコンにするな」
「えー、この前言ってたじゃないですか。『小学生は良いなぁ』って」
「それ、正確には『宿題が少なくて、小学生は良いなぁ』だろ。悪意のある切り取り方をするな」
(『兄妹シリーズ』第81話より)
こんな感じでボケとツッコミを基調とした会話が中心です。コメディー調で読みやすく笑いを誘うことができ、なおかつキャラクターの特徴を理解してもらう助けとなっています。キャラクターの説明なしで引用しましたが、ここだけでも会話する2人の関係性や性格が何となくわかるようになっているでしょう。なっているよね?
まとめると、会話によるコメディーで読者を引きつけ、キャラクターの個性を理解してもらうことを目的としています。
また、ここでコメディーを強調することでシリアスパートとのギャップができ、話中の空気の変化をより明確にする魂胆もあります。
②媚びないヒロイン
先ほども言ったように、僕の小説は結構キャラクター重視です。小説を書くモチベーションの大部分が「こういうキャラを書きたい」で占められているからです。そのキャラにどういう人生を送らせようかと考えを巡らせて初めて、ストーリーが生まれます。
そして、キャラクターを作る上で「媚びないキャラクターにしよう」というポリシーを持っているのですが、具体的には、女性は男性に妙に優しかったり媚びたりすることなく、自分勝手に生きるキャラということです。
昔、男性にとって都合の良いヒロインが漫画やアニメで氾濫していることがストレスだった時期がありました。リアリティがない、こんなに簡単に恋する訳がない、とかそんなことを思って反発していました。
そこで、もっと自分のやりたいように自分勝手に振る舞う女の子を書くようにしました。その結果、妹はブラコンじゃなく可愛い女の子好きに、幼馴染はスペックは高いのに報われず、後輩は主人公どころか作者も御しきれないほど賢く強かに。
扱いづらい!
縦横無尽に暴れまわる娘たちのために、何度プロットを修正したことか。表に出せないようなセリフやストーリーが湧いてきて、ボツ原稿も数々あります。
ただ、それでも楽しいです。僕の中から生まれたキャラの筈なのに僕の想像をいつも超えてくれるので、いつもワクワクさせてくれます。手のかかる子ほど可愛いみたいな感覚です。
だから、僕とキャラクターの距離は、インタビュアーと舞台俳優みたいな感覚です。僕が面白い人たちを見つけて、その人たちの話を聞かせてもらっている、みたいな。そういう作業をこれまでずっと続けてきました。
ちなみに、今では「恋する女の子は可愛い」ぐらいのスタンスです。
…………女性は個性を出しやすくて書くのが好きだけど、男性はつまらない生き物だと思っているせいであまり書いていないのは秘密。
③追究型のストーリー
ストーリーの作り方についても、キャラクターから派生した話になります。
僕はストーリーを作る時に、あるキャラにスポットを当てて、そのキャラについて疑問を持つか足りないものは何かを考えるところから始めます。
例えば、真面目で優しく正義感の強い男子高校生が居るとします。
その性格形成の過程で何があったのか? もしかしたら、家族や友人から影響を受けたのかもしれない。あるいは、かくありたいと志すに値する出来事があったのかもしれない。
そうすると、それらを描写するためのストーリーが生まれます。
または、その真面目で優しく正義感の強い男子高校生はどんな人を好きになって恋をするのか? それを考えると、男子高校生が好きになりそうなヒロインが生まれます。しかし、そのヒロインにも彼女なりの人生があるため、ヒロインの交友関係やイベントを想像し、そこでもストーリーが生まれます。
この作業を繰り返していると、ある程度のところで区切りをつけない限りストーリーはほぼ無限に生まれ続けます。
このように、人物について追究していくことでいつのまにかストーリーが出来上がっちゃった、というのが僕のストーリーの作り方です。
起承転結にはこだわりません。上記のストーリーの作り方でたまたま起承転結になっていたということはあっても、意識してその骨組みに拘ることはありません。追究し答えを得るまでを描くため、その行程を読んでもらうことで読者には納得してもらえると思うからです。
以上、僕の小説を書く上でのこだわりでした。ここまで付き合ってくれた方、本当にありがとうございます。今まで書いたブログの中で一番面白くなかったかもしれないです。
僕の小説の書き方はあくまで僕のものであって、万人の正解ではありません。
みんなにそれぞれのこだわりがあると思うので、同じく物を書く方は自身のこだわりを大切にしてください。
また、読む方はもっと優れたものを読み、その中でもっと優れたやり方やこだわりを見つけてみるのも楽しいと思います。僕も読む方の立場としても、もっと多くの文章を読んで様々な発見を得たいですね。
今回のブログの結論。
僕の『兄妹シリーズ』を始めた著作群をよろしくお願いします!!!!(宣伝)
https://mypage.syosetu.com/116958/
ではではっ、今回はこの辺で。