モンブランは静かに暮らしたい。

静かに暮らしたいのに、好きなことの話をすると静かでなくなってしまうブログです。

なつななつ

 こんにちは、モンブランです。

 ほぼほぼ仕事に追われていたら、8月ももう下旬になっていました。愕然としています。こんな体感速度で夏休みが過ぎたら、ちびっ子たちは絶望してしまうでしょう。そうなっては可哀想なので、夏休みが全くなかった僕が代わりに絶望しておきます。

 が、己を可哀想に思うことほど可哀想なものはない。楽しかったことや心動かされたこともあったはず。労働という名のゴミみたいな時間を掻き分けて思い出してみましょう。

 

 

 

 

1.モンブランツアーズ第2回

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 仲良しの大学時代の先輩と後輩を地元に連れ込み、色んな美味い店にお連れした。食い倒れの旅である。第1回は後輩1人で今回は計2人。車に乗せれば1人も2人も大差ない。なんてことはなく、気の遣い方も変われば連れて行く場所も変わるので、共通していたのは観光らしい観光をさせていないことくらいだろう。

 ただ、自分含めて皆学生時代と人格、嗜好、それに芸風も変わっていない。懐具合に余裕のできた大学生みたいなものだ。お陰で近況を聞きつつ話しつつも、付き合いやすいままだった。このように有難い関係性は今後も大事にしていきたい。

 ツアーズ第3回とユーフォ3年生編アニメが待ち遠しい。時期が決まっている後者は特に。

 

 

2.森博嗣さんのVシリーズ読了

 

著者の手がけた推理小説シリーズの2番目にあたる。シリーズ名の由来は、シリーズの探偵役である「瀬在丸紅子(Cezaimaru Venico)」ファーストネームのイニシャル、Vに由来する。作者の森博嗣は本シリーズのコンセプトとして、シンプル、シャープ、スパイシィのSSSを掲げている[1]。

本シリーズは登場人物の1人保呂草潤平が、友人である瀬在丸紅子、小鳥遊練無、香具山紫子らと遭遇した事件を回想として記述するスタイルをとっており(但し三人称で記述されている)、各作品冒頭でその旨が読者に対して明示される。警察関係者をはじめとする登場人物が事件について悩んでいる最中、保呂草は真相を先んじて知っている、推定しているが黙している場合が多い。探偵役である紅子が、その頭脳で完璧に事件を解決して皆に解説するという流れである。

登場人物の心理の揺れや、関係性の変化が目立つ装飾が多くなされているが、その分、小説としての構造やトリックはオーソドックスなものに意識的になされている。また設定の斬新さ・特異性が特徴の1つとされるS&Mシリーズと対照的に、安普請のアパートで生活する登場人物、資産家の大学教授、避暑地や豪華客船で起こる事件、などレトロな印象を与える設定が散見される。(Wikipediaより)

黒猫の三角』から『赤緑黒白』の10冊をようやく読了。他の本を挟んだり、そもそも読書時間が取れなかったりで、読み終えるまでに結構かかってしまった。やっぱり労働が悪い。

 このシリーズは丁寧に作られた王道ミステリを魅力的なキャラクターたちが彩るという、僕の理想のような物語だった。

 どのキャラクターが好きかと訊かれたら皆好きだと答えられる。一番を強いて挙げるならば、語り手の保呂草だろうか。三枚目ではないが、程よく抜けていてスマートで乾いているところが良い。

 森博嗣さんのシンプルかつロジカルな文章が読みやすいので、隙間時間に読むのにも良い。

 いつもリターンは期待していないが、言うだけ言ってみる。面白いよ。マジで。

 

 

3.『君たちはどう生きるか』を観てきた

 

 宮﨑駿監督最新作を観に、上映初日に映画館へ足を運んだ。『風立ちぬ』を観に行ったのが高校生の時だったから、嫌でも時の流れを感じる。10年。その間に盟友・高畑勲監督、色彩設計保田道世さんも亡くなってしまわれた。しみじみとしつつ、予告皆無の結果Twitterで巻き起こった大喜利大会に苦笑しつつ、オラ、わくわくすっぞ!

 ってな感じで観てきた。すごかった。高齢になっても尚、宮﨑さんの才能は全く枯れていなかった。今までの作品のエッセンスを感じさせつつ、新しい映像表現と、先が気になるような展開の運び方が素晴らしかった。年齢を考えると、今作こそは長編監督作の最後になってしまうのだろう。とても惜しいが、死ぬまで何かを描かずにはいられない方だと思うので、異なる形でもまた新作を1ファンとして期待したい。

 おまけに。この映画の原作は吉野源三郎著の同名作と思われがちだが、劇中で主人公がそれを読んだシーンが僅かにあるのみで、実際にはアイルランドの児童文学が基になっている。

 

 

 後日入手して読んでみたところ、確かに映画との共通点が多かった。主人公が幼くして母親を喪い、すぐに父親が再婚し、新しい母親と生活環境になかなか馴染めないところは全く同じだ。映画ではさらに宮﨑監督の自伝的な要素が混在している。だが、そのような予備知識がなくとも楽しめる映画だと思う。

 劇場で観られて良かった。時間があればまた観に行きたい。

 

 

 

 

 さてさて、いかがだったでしょうか。

「ななつ」と言っておきながら「みっつ」だったじゃねーか!

 というツッコミは甘んじて受け入れましょう。あとの4つは諸事情によりカットしました。何もかもを晒す訳ではないのです。

 どうしても気になる方は僕を直接ひっ捕まえて尋問してみてください。そこまではしない優しい方は想像の翼をはためかせてください。どちらの層も存在はしないでしょうけれど。

 

 次回のおブログは来月納車予定の新車の話になると思います。できたら良いな。できなかったら違う話をします。乞うご期待。

 ではでは、今回はこの辺で!