モンブランは静かに暮らしたい。

静かに暮らしたいのに、好きなことの話をすると静かでなくなってしまうブログです。

「#今日のサマポケ」を振り返る。

 こんにちは、モンブランです。

 天気が崩れることも度々ありますが、暑い日が続きますね。僕はと言えば、今の仕事がアレでアレなせいで結構大変です。熱中症手前の頭痛まででどうにかこうにか踏み止まってます。生きて! 僕!

 

 さて、そんなことよりも、先月購入した『Summer Pockets』をついにクリアしました!!

 またAmazonのリンクを貼ってますけど、別に宣伝してる訳じゃないですよ。「神ゲーだからみんなもやって!」なんて一言も言っていません。

 むしろ、神ゲー過ぎてどハマりしてしまうから、安易に薦めることができないくらいです。

 

 ほぼ毎日プレイしつつ、Twitterに「#今日のサマポケ」を付けてプレイした感想を書いていました。別に僕専用のハッシュタグではないので、他にも使っている方は居ますが、ここ最近ではこういう呟き方をしているのは僕だけのようです。

 そこで、サマポケをクリアした今、「#今日のサマポケ」のツイートを振り返りながら補足を交えて、プレイした感想を書いていこうかなぁと思います。

 ゲームの根幹レベルのネタバレはなるべく避けますが、多少は大目に見てください。

 はい、ドーン!

 

 

 

 これは見たままですね。午前にうみちゃんルートをクリアして泣いて、午後に鴎ルートをクリアして泣いてます。

 当時はまだホロリレベルだったのですが、全クリした後でうみちゃんルートをやったら大変なことになりそうです。うみちゃんの言葉や行動の意味を完全に汲み取れるようになった今、涙腺崩壊は避けられません。

 そして、鴎ルート。プレイしてみて一番好みだったヒロインが久島鴎でした。物語と冒険が好きで、ノリが良い。

 ストーリーも良くて、主人公が抱く既視感に「おいおい、これは“昔会ってた”というよくあるフラグかな?」と思っていたら、想像の斜め上を行かれました。騙された! でも不快じゃない!

 そんな彼女にどハマりし、感情移入しまくった結果、ルートのエンディングでは完全にやられました。どのくらいやられたかと言うと、夏季限定とは言えTwitterのアイコンを乗っ取られるくらいには。

 鴎の話をしているとそれだけでブログが終わりそうなので、一旦打ち切って次に行きましょう。

 

 

 紬はね、すごく良い子でしたよ……。

 最初は「むぎゅ」というよくある電波な口癖持ちのキャラなのかなーと思っていましたが、やってみればすごく良い話でした。夏休みが終われば「かえってしまう」紬の為に、短い期間で1年の様々なイベントを体験させようというのは粋だと思いました。ちょっと青臭いけど、協力してくれる仲間たちの一生懸命さに胸を打たれました。

 今更ですが、良一とか天善とか男キャラも結構好感持てるんですよね、このゲーム。主人公が舞台となる鳥白島に早く馴染めたのは、彼らが良い友人になってくれたからかなあと思ったり。

 閑話休題。紬の正体を考えると、「むぎゅ」もそんなにおかしなことじゃないのかなと思いました。最後に主人公と手を繋いでいた紬が本当の姿に戻った時は、主人公の立ち絵とシンクロして涙が頬を伝いました。

 すごく良い話だと思う反面、このあたりで思うのです。この島おかしいな、と。

 

 

 紬の次にそのまま静久ルートをやろうかと思ったものの、紬ルートの中でも静久とは深い関わりがあったので、敢えてワンクッション置くべく野村美希(のみき)ルートから先に攻略しました。

 のみきはこれまでのルートだと良い友人だったので、ヒロインとして攻略するのにちょっと抵抗があったんです。裸の良一を水鉄砲で撃ち抜く姿が印象的な彼女も、少年団の活動を手伝うことで、ちょっと可愛い一面も見えてきて。打ち解けてきた頃合で。

 

 

 日付が変わるいつもの演出で突然こんなことになって、ビビって思わず声が出ました。

 これについては、島の不思議の一つである“蝶”とのみきの出自が関わってきます。エンディングではすっきり解決しましたが、友人キャラなのみきにも重い背景があって流石に可哀想になりました。のみきルートに進んだこのストーリーだから良かったものの、他のルートに進んだらのみきは……。

 さ、先に進もう……。

 

 

 静久、お前もか! お前も厄介な事情を抱えていたのか!

 紬ルートでは良い友人かつ相談役になってくれた静久も、実は自分にとって都合の悪い記憶が消えてしまうという秘密がありました。

 静久の記憶を残そうと、みんなで協力する姿は紬ルートでもあった友情を感じました。さらに、このルートでも「静久たちに良い夏の思い出を遺して欲しい」と積極的に行動する紬は、紬のルートをやった後だとその切実な理由がわかって、健気な姿にまたも胸を打たれます。

 静久ルートの終わり方は終盤にある分岐で分かれていて、トゥルーエンドの方は賛否両論な気もしますが、僕的にはこれまでのやり取りを踏まえて一番収まりの良いEDだったと思いました。

 

 

 これまでも目がウルウルしたり、ホロリとしたりすることはありました。でも、涙腺がぶっ壊れるレベルで涙も鼻水も流したのは識ルートが初めてでした。

 お腹を空かせて生き倒れていたこともあれば、

 

 

 島の子どもたちと無邪気に鬼ごっこを楽しむことも。

 記憶喪失の筈なのに島の歴史に詳しい。一緒にかつて島に出たという鬼の謎を追う彼女自身の方が謎が多いのです。

 勿論ストーリーを進める内に識の正体に近づくことができます。

 でも!

 バッドエンドとは言いたくないけれど、結末が切ねえ! 

 こんなのってねえよ!

 これまでにないほど感情移入して、主人公と一緒に叫び、泣いていました。

 ちなみに、この神山識というヒロインは完全版である『Summer Pockets REFLECTION BLUE』で追加されたらしいのですが、彼女のルートをやった身としては「いや、なんで最初から居なかったの⁉︎」と、本気で疑問に思うレベルでした。島の重要イベントにも関わっているくらいなのに。

 ともあれ、識ルートをクリアしたことで、全ヒロインのルートが終了しました。が、全然終わった感じはしませんでした。回収されてない謎や伏線もあるし、何より重要な“彼女”についてまだ触れられていません。

 

 

 と思っていたら、やっぱり未知のルート「ALKA」が開放されました。「ALKA」と聞くと、ゲームの主題歌でもある「アルカテイル」を想起させますね。

 とにかくやってみよう!

 そう意気込んだ僕でしたが!

 

 

 TLでリアルタイムでぶっ壊れる僕を見た方も居たでしょうか。

 感動。悲鳴。絶望。

 心温まる交流が続きつつ、不穏な予感が拭えなくて、花火のシーンでは暫く画面がまともに見られないレベルで泣き崩れてました。視界が少し回復したところでツイートしたことを覚えています。

 

 

 絶望に打ちひしがれつつ、しれっと開放されていたPocketルートに進みました。

 ここでの主人公は鷹原羽衣里ではなく、プロローグや合間で意味深なモノローグをしていた“ある少女”でした。プレイしている間は彼女の正体がまるでわからなかったのですが、ALKAルートをクリアしたことで、その正体がわかりました。

 と、同時にゲームの主題歌「アルカテイル」の詞が“彼女”のことを歌っていたのだと気付きました。KEY曲にありがちな、歌詞で思い切りネタバレしているのに初見では気付かないというアレです。

 これまでも聴いていて良い歌だと思っていましたが、今ではこの曲を聴いただけでも涙目になりそうです。

 “彼女”の長い冒険の末に悲劇は避けられました。

 “彼女”も願いを叶えることができて、満足して消えていきます。

 …………それを黙って見届けられると思いますか? 無理に決まっているでしょう?

 人間誰だって願いが一つで済む訳がないんです。願いが叶えば、また新しい願いを持つようになる。それは何も特別なことでもなく強欲でもない、ごく当たり前のことです。

 だから、新しい願いを持ちながらもそれを堪えて、別れを告げる“彼女”を涙なしでは見届けられません。“彼女”を見送る“彼女”も泣き崩れていましが、完全に画面の前の僕を鏡のように映していたのではないでしょうか。

 “彼女”の頑張りは最後にはきちんと報われて、このゲームをプレイした誰もが望んだ光景が、そこにはありました。

 艱難辛苦を乗り越えた末の特別な夏休み。その幸せを噛み締めながら、彼らは次の夏休みが更に楽しいものになると期待して、また一歩ずつ手を繋いで歩き続けるのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 大きなネタバレはなるべく避けつつ、サマポケを振り返ってみました。

 正直、僕は人から泣きを強要されるのは嫌いなんです。「泣ける!」とか「感涙必至」とか煽りや宣伝文句で言われても冷めたものですし、「全米が泣いた!」なんて最早失笑するレベルです。

 KEYのゲームも内容は好きですが、「泣きゲー」を前面に出されるのは辟易していました。

 個人の感動はその個人のもので、人からどうこう言われるようなものじゃありません。

 だから、僕は自分が泣いた事実は散々語りましたが、「泣ける」なんて口が裂けても言えません。

 この『Summer Pockets』は他人にも勧めたいくらいとても素晴らしいゲームでした。

 泣く泣かないは心底どうでも良いので、他人のプレイした感想も聞いてみたいですね。

 心に残るゲームに出逢えて本当に良かった。

 心を揺さぶる彼女たちに出逢えて本当に良かった。

 まだまだ夏は終わりません。「繰り返して」きた物語をゆっくりと「振り返り」ながら、この夏を過ごしていきたいと思います。

 

 ではでは、今回はこの辺で!