モンブランは静かに暮らしたい。

静かに暮らしたいのに、好きなことの話をすると静かでなくなってしまうブログです。

デレマスの隠れた名曲4選

 こんにちは、モンブランです。

 先日あまりにお腹の調子が悪いので病院に行ったところ、感染性胃腸炎の診断を頂戴してしまいました。
 そこから数日間自室とトイレを往復する地獄の日々を送り続けてきました。これを書いている今も治りかけくらいで、まだ完治には至っていません。が、幾分マシになってきたので、せめて文章くらいは書こうとこうしてブログに参上した訳です。
 今回は闘病中の僕を励ましてくれたデレマス曲について書こうかなーと思います。

 


 アイドルマスターシンデレラガールズは抱えるアイドルたちの多様さもさることながら、その楽曲数も非常に膨大です。

 その中でもアイドルの持ち歌の1曲目、ゲームでのイベント曲、ライブでの定番曲などの有名な曲は敢えて外して、今回はそれらに対してややマイナーな名曲について紹介させてください。
 この記事を読んで初めて知ったという方は大歓迎ですし、言われるまでもなく知っているという方におかれましては鷹揚に頷いていただければ幸いです。
 それでは、まずこちらから。

 

 

 

 


1.「if」速水奏飯田友子

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 こちらは『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 18 モーレツ★世直しギルティ!』に収録された、速水奏のソロ2曲目です。

 奏Pの方には申し訳ないのですが、僕は速水奏のことは好きではあるものの推しといえるほどではありません。この曲を聴く前もあまり深い関心がなかったのが正直なところです。

 しかし、ガチのEDMだった彼女のソロ1曲目「Hotel Moonside」とは打って変わった、しっとりとした少々古めかしいバラードなこの曲に聴き惚れてしまいました。

 初見でしんみりと感動したところで、2回目に歌詞に注目してみると結構難解です。「恋愛映画は苦手」というわかりやすく奏な部分もあれば、解釈が分かれそうなフレーズもあって、やっぱりめんどくせーなこの女(褒め言葉)と思わざるを得ない。

 自分なりに何とか解釈してみると、「if」という曲名通り、もしもの自分(アイドルにならなかった自分)について歌っているのだと思います。

 サビにある「もしキスしてくれてたら〜」はデレステのアイドルコミュにもあるプロデューサーとの出会いの場面を彷彿とさせ、結果未遂で済んだものの、彼女に本気を見せられずプロデューサーがスカウトに失敗してしまった「if」が窺えます。

 そんなもしもの自分について俯瞰したような言葉選びになっているのは、“もしもの自分を想像したアイドルの自分”だからなのか、“もしもの自分がそのまま成長した一般人としての自分”が過去を振り返っている体だからなのかはちょっとわかりません。どちらでもないということもあり得る。

 あとは、誰に向けて歌っているのかについて。……問うまでもなく、ファンに向けてではないだろうと思います。本音を隠しがちな彼女が正直な心情を吐露できるのは、プロデューサーやごく一部の親しい人間くらいでしょう。この曲は、ファンにとっては精々本音らしい言葉を仄かしてドキッとさせるぐらいの効果しかないと思います。

 しかも、その本音らしい言葉も真偽を問い詰めたところで「これはあくまで“if”である」という方便が立ちます。めんどくさい上にズルい女(褒め言葉)ですね〜。

 ちなみに、詞の中に登場する「あなた」はちょっとわかりませんでした。単純にプロデューサーで良いのか、それとも更に穿った存在としての「あなた」なのか。

 担当でない故に、考えるには情報と熱量が不足してしまっています。

 ……実は、「if」の基本情報を調べるためにググった時に、奏Pによるこの曲のガチ考察を見つけてしまいまして。これを書く上でそちらに引っ張られてしまいそうなので、敢えて未読のままこれを書いたのですが、書き終えた後でそちらを読みに行こうと思います。
 兎にも角にも「if」をよろしくね。

 


2.「おねえちゃんデスコ」市原仁奈久野美咲

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「if」で少しくたびれたので、こちらはちょっと軽めで。ごめんなさい。

 この曲は『THE IDOLM@STER CINDELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 30 ガールズ・イン・ザ・フロンティア』に収録された、市原仁奈のソロ2曲目でごぜーます。

 作詞・作曲がササキトモコさんと聞いた時点でハズレはないと思っていましたが、期待以上のものが出てきやがりました。

 まず9歳の女の子が80年代に流行ったディスコを歌うのが面白いですよね。普通だったら片桐早苗さんあたりの大人アイドルに白羽の矢が立ちそうなものなのに。仁奈の口調に引っ張られて「デスコ」になっているのもまた良き。

 そして、曲名にもある通り、この曲の中ではデレマス界最年少の仁奈が「おねえちゃん」ぶっているのがとても可愛らしい。それでいて、成長していく自分自身に戸惑っているようでもあるのがまた良い。
 詳しくはササキトモコさんのブログに制作背景が書かれているのでそちらを参照して欲しいのですが、

https://sasakitomoko.jp/2019/07/%E3%81%8A%E3%81%AD%E3%81%88%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%B3/

 アイドル市原仁奈の持ち味を出しつつ、9歳の女の子をリアルに描いた素晴らしい楽曲です。こちらも強くオススメしたいです。

 


3.「桜の風」アナスタシア(上坂すみれ)、五十嵐響子(種崎敦美)、依田芳乃(高田憂希

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 これは隠れているのかと首を傾げながらもご紹介。『THE IDOLM@STER CINDELLA GIRLS MASTER SEASON SPRING!』に収録された春のメイン曲です。

 季節ごとに夏「銀のイルカと熱い風」→秋「秋風に手を振って」→冬「ツインテールの風」→春「桜の風」と続いているため、風シリーズとも呼ばれる楽曲群の内の1曲でもあります。

 この風シリーズの歌詞が全体を通してひとつの男女の恋物語になっているのです。発表順は上記の通りですが、物語の時系列順では冬(小学生)→夏(中・高校生くらい)→秋(高校・大学生くらい)→春(社会人)となっています。つまり、いずれにしても「桜の風」は全体の集大成となる訳です。

「桜の風」の歌詞にも「Ding Dong Ding Dong チャイム鳴って」(冬)、「熱い風とアクアリウム」(夏)、「秋の風に涙した日」(秋)と、過去の季節のフレーズを引用する趣向も見られます。

 まだ聴いたことのない方は上記の符合を意識しながら、夏〜冬を聴いた上で春の物語のフィナーレをぜひぜひ堪能してみてください。

 

 ……ちなみに、『THE IDOLM@STER CINDELLA GIRLS 3Chord』シリーズもメインのタイトルが「不埒なCANVAS」→「躍るFRAGSHIP」と続いているのですが、果たして……?

 


4.「STORY」島村卯月大橋彩香)、渋谷凛福原綾香)、本田未央原紗友里)、神谷奈緒松井恵理子)、北条加蓮渕上舞

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 デレマス曲の中でトップを決めるのはかなり難しいのですが、少なくとも候補の中には必ずこれが入る。この曲は自分にとってそういう曲です。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT ORIGINAL SOUNDTRACK』という、デレマスアニメのサントラに特別に製作・収録された曲です。

 アニメの中でもよく用いられたBGM「Theme of Cinderella Girls」をベースに作られた曲で、本編中には一切流れていません。

 しかし、その内容はアニメ本編と切っても切れません。本編でもストーリーの中心に近いnew generationsとTriad Primus混合メンバーが、物語(=アイドルとなった自分)を振り返り、その喜びと感動はこれからも続いていくという内容を歌っているのです。

 デレステプレイ時にも良い曲だと思っていましたが、アニメ視聴後は聴くたびに泣ける曲になってしまいました。どうしても頑張るアイドルたちの姿が脳裏に浮かんでしまって……。親心にも似たP心が揺さぶられ、尚且つ自分も頑張らなきゃと奮い立たせてもくれます。

 日頃アニメのサントラに興味がない方にも、この曲を聴くためだけでもCDを手に取って欲しい。何ならアニメも全話見て欲しい(きちんと最後まで)。そう思えるような名曲です。
 心を洗うシャワーを流しながら、ぜひ聴いてみてください。

 

 

 

 


 いかがだったでしょうか。
 本当は他にも推したい曲はありますが、またの機会に回したいと思います。

 

 書いていて対象への思い入れが強いほど文章が乱れるという、良い教訓になりました。お金をもらっている訳でもなし、正直そこまで力を注いではいないのですけれど、せめて人に読んでもらう意識はなくさないようにしなければですね。

 

 ではでは、今回はこの辺で!