こんにちは、モンブランです。
みんな、漫画読んでる??
今回は少女漫画についての話をしたいと思います。
まずは、冒頭の問いかけについて、少し言葉を足して訊き直してみますね。
男性諸君、少女漫画読んでる??
……なかなか芳しい答えは返ってこないでしょうね。わかります。男性が少女漫画を読むには少し抵抗がありますよね(女性が少年漫画を読んでいるのはよく見かけますが)。
そんな中、僕は少女漫画めっちゃ読んでます!
本屋さんに行っても堂々と少女漫画の棚の方へ行けます。
というのも、幼い頃から母の実家にある少女漫画(ベルばらなど)を勝手に読み耽っていたので、少女漫画も面白い漫画として自分の中で受け入れられていたんです。
面白ければレーベルなんて関係ありません。
そこで変に恥ずかしがって、本当に面白い漫画を見逃してしまう方が勿体ないです。
そんな訳で、男性にも女性にも薦められる、僕の中で一番の少女漫画を紹介したいと思います。
この漫画については、マンガParkというアプリで声優の松井恵理子さんが「松井恵理子の少女漫画に埋もれたい!」というラジオで短い時間ながらもポイントを押さえた素晴らしい紹介をされているので、そちらも是非聴いてみて欲しいのですが(記事名はここから丸パクリしました、白状します)。
この『彼氏彼女の事情』、通称“カレカノ”は花とゆめコミックスで全21巻、白泉社文庫で全10巻で発売されています(ブックオフの方が見つけやすいかも)。
ちょっとだけあらすじを書きますね。
主人公・宮沢雪野は県下一の進学校に通い、その中でも成績優秀・品行方正・文武両道の完璧な美少女として周囲から人気がありました。
しかし、それはオモテの顔。
本当の彼女は、人に褒められたいチヤホヤされたいがために勉強し努力し自分を磨く、彼女曰く“見栄王”だったのです。
そんな雪野はある男子に嫉妬していました。
その男子の名は、有馬総一郎。彼は雪野の高校に首席で入学し、おまけに美少年ということもあり雪野を遥かに上回る人気がありました。
有馬に勝ちたい。
雪野は陰で対抗意識を燃やしながら、更なる努力をします。その一方で、有馬は雪野に淡い想いを寄せており……。
そんな中で、些細なきっかけから雪野が周囲にひた隠しにしていた本性が有馬にバレてしまいます。
それをネタに有馬が背負い込んだ委員会の仕事を手伝わされたりなど、紆余曲折あって二人の距離は縮まり、彼氏彼女になります。
ここからが長い!
二人が彼氏彼女になるきっかけもだいぶ端折りながらも冗長になってしまいましたが、ここから先が本当に長いんです。
それが深くて面白い。
有馬の複雑な出生の秘密。育ての親に喜んで欲しくて、彼もまた優等生を演じていたこと。
雪野と付き合うようになって、今まで彼が抑えてきた人間性が表れてきて苦悩することになったり。
浅葉という二人の生涯の親友と、他の友人たちとで広がる人間関係。
苦悩の有馬をさらに揺さぶる劇中劇「鋼の雪」(←これだけでもすごく面白くて、実際の演劇に取り入れた学校があったほど)。
有馬の実の母親、そして父親との再会。
キーワードだけでも抜き出してみたのですが、それだけでは語り尽くせない、魅力的なキャラクターたちが織りなす、恋愛だけに留まらない、人生の喜びと勇気が描かれた漫画です。
作中にある人物のセリフの中でこのようなものがあります。
「わたし達はこの世の広さ深さを学ぶためにこの世界へ来たのかもしれません」
「生きるチャンスを与えられ」
「有限の時間と肉体を与えられ」
まさしくこの漫画を表している言葉だと思いました。
何だかこういうことばかり言ってるとシリアスなシーンが多く見えてしまうかもしれませんが、そんなことはないですよ。
コミカルなシーンも多く、読んでいて絶対に笑えるところがあるはずです。保証します(笑)。
僕にとってカレカノほど読み終わって幸せな気持ちになれた漫画は他にありません。
カレカノは僕の人生のバイブルのひとつです。
ですので、男女問わずオススメしたい漫画です。
ブックオフの安い方の棚によくありますし、何なら先ほど触れたマンガParkで全話無料で読むことができるので、ぜひぜひお手にとってみてください(マンガParkの回し者じゃない、カレカノの回し者だ)。
他にもオススメの少女漫画があるのですが、カレカノだけでかなりの紙幅を費やしてしまったので、またの機会に回したいと思います。
ではではっ!